映画「幸福の黄色いハンカチ・デジタルリマスター版(1977年・2010年公開)」を観た。
【解説】山田洋次監督が高倉健を主演に描く人間ドラマ。共演に倍賞千恵子、武田鉄矢、桃井かおり。失恋して自暴自棄になった欽也は、新車を買って北海道へ傷心の旅に出る。そこで欽也は一人旅をしていた朱美のナンパに成功し、さらに2人は海岸で勇作という男と知り合う。旅をともにすることになった3人だが、刑務所から出所したばかりだと話す勇作が、愛妻へ出した葉書のことを語り始め……。2010年、英語リメイク版「イエロー・ハンカチーフ」(08)の日本公開にあわせ、デジタルリマスター版がリバイバル公開された。
2011年以来15年ぶりの鑑賞は北へ向かう前夜に自宅で観た。いつも口にする度に「こうふく」だったか「しあわせ」だったか迷うのだが、ちゃんとタイトルにはご丁寧に「しあわせ」のフリガナがあった。冒頭の健さんが出所後に飲むビールのシーンは何度観ても素晴らしい。今回は実際に訪れるロケ地なのでじっくりと長屋のシーンの風景を焼き付ける。
葉書一枚20円の時代で500円のラーメンが高いと言われる時代背景。ギラギラに尖がっている若者を武田鉄矢が好演。Googleマップで釧路→陸別→阿寒→帯広→新得→夕張の走行ルートを確認する。倍賞千恵子の「お帰り」「いってらっしゃい」がとても優しくて暖かい。当時は高倉健の女々しさが気になったものの今では何となく気持ちもわかる。ただ繁華街で通りすがりの酔っ払いの頭をブロックに叩きつけた行為を、出所してすぐに駐車場でタコ八郎に対して同じ行為を繰り返している。まだまだ更生への道半ばである。またこの三人は最初にラーメン屋さんで同じ空間を共有した後に、海岸で再び再会している。三人とも二回目であることに気づいてないが、世の中にはそんなことは沢山あるんだろうなと思った。
母に連れて行ってもらい劇場で観たのだが、当時11歳だった私は生まれて初めてラストシーンで涙を流した記憶があった。あれから約半世紀が経ったが、感動するポイントは変わらなかった。そしてその時母は私に「最後のキスはこれまでのキスとは意味が違うのよ」と教えてくれたことを何故かよく覚えてる。











