やなせ進は今回の参院選を通じて「日本の未来のための5つの決意!」を訴えております。

その4つめの決意が「憲法改悪にNO!」

結論から言えば、私は憲法改正は必要だと思っています。

その背景としていくつかのポイントが挙げられるのですが、まず私が思うのは、政治において直接民主主義革命は必然だということです。

情報革命が進んできて、今や小学生でもスマートフォンを使いこなす時代になっています。

単に流通する情報量が増えてきただけでなく、その取り扱いや情報に対する感度が極めて高度化しているのが今の国民です。

それに対し、現在の政治モデルである一九世紀型の議会政治というのは、大変に古びてきていると言わざるを得ません。

このギャップをどう埋めていくかというのは、実は大変に大きな問題になっていると思います。

統治機構、地方分権、一院制(参議院の廃止)など、憲法改正が必要な議題は多くありますが、まずは、情報革命によりあらゆる情報にアクセスできるようになった国民にしっかり対応できるような政治制度を作っていくことが大事だと思います。

その観点で、憲法の見直しをしていく必要があるでしょう。
しかし安倍総理の96条改正案は、立憲主義の否定であり、許すべきではありません。

日本国憲法 第96条とは、日本国における憲法の改正手続についての規定です。

憲法の改正には、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならりません。

それを各議院の総議員の半数以上の賛成で可能にしてしまいます。
この基準で言えば憲法9条も半数以上の賛成で改訂できてしまうのです。

民主主義の本質は、権力者の勝手気ままな「人の支配」を、人民を守るために「法の支配」に変えることから始まりました。

そして法の支配の頂点に置いたのが憲法です。

だから、憲法は権力者の暴力から国民を守るために、法律よりも優位に置かれなければならないのであり、 これが立憲主義の本質なんです。

憲法の改正手続きを、法律と同レベルに引き下げる自民党の96条改正案は、 この憲法の本質を全く理解していない考え方であって許されません。

しかし安倍総理。

国民の反発が強まるばかりと察知し、このまま突っ込むと、公明党との連立解消のリスクも高まる。

そんな判断もあって、早速、本音隠しの軌道修正を始めました。
老獪にして姑息です。

$やなせ進 前栃木県参議院議員 オフィシャルブログ