やなせ進のマンデーレポート NO952 2013/1/28  since1991

●総選挙で敗北した民主党が、あらためて政党としての基本綱領の検討を始めている。
1月22日に綱領の「たたき台」が発表された。(【2】参照)


しかし、どうも突っ込み不足の感じがする。ハレーションを気にして、万人に受け入れられそうな、よく言えば優等生的、悪く言えば何を言いたいのかよくわからない、そんな言葉が続いているように感じてしまう。


民主党のイメージがさらに不明確になってしまいかねない、そんな不満が残る。


まずは、以下に「たたき台」の全文を紹介したい。


【2】「たたき台」(案) の 全文

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2013年1月22日
民主党綱領 たたき台(案)       民主党綱領検討委員会役員会

前 文
日本は古来より東西文化を融合し、大いなる繁栄と独自の誇るべき文化を発展させて来
た。


多大な犠牲をもたらした先の大戦からも見事に復興をとげた。
しかし、経済の長期停滞、少子高齢化、人口減少による国力の低下に加え、新興国の台頭による国際的な地位の低下は、旧来の政治を機能不全とし、国民には長期にわたる閉塞感と不安感が広がっている。


このような状況下で発生した東日本大震災及び福島第一原発事故は、未曾有の被害をもたらし、我々に生き方や、物質文明、科学・技術のあり方までも問い直している。


大きな変革期を迎えた今、古い政治と決別し、公平・公正・透明なルールのもと、国民が生きがいをもって働き、互いに負担を分かち合う持続可能な社会を再構築しなければならない。
そして政治家、政党と国民が信頼関係を築かなければならない。


政権交代の成功と挫折を経験した今、我々は改めて原点を問い直し、さらなる進化
を遂げ、国民政党として再生する。

綱 領


一 基本的立場


1998年、我が党は、「生活者」「納税者」「消費者」「働く者」の立場に立つ者が集まって誕生した。


同時に、今と未来の世代に希望、幸福、安心を贈るべく、古い政治を変える意欲を持つ改革者が集まった改革政党でもある。


我々は、この原点を忘れず、統治機構改革、規制改革、地域主権改革など政治社会の変革に取り組む。


二 共生社会


すべての人に居場所と出番があり、互いに支え、支えられることは歓びである。


この人間社会の可能性を、我々は「新しい公共」と呼び、これを支援することで人間らしい生き方のできる社会を目指す。


中央政府が吸い上げてきた公共空間を地域に還し、地方政府、学校、NPO等多様な主体が連携しあう、強くてしなやかな共生社会をつくる。


三 正義と公正


我々は、すべての人々が互いの人権を尊重し、正義と公正が貫かれる社会、男女協働を
真に実現し、すべての国民が健康で文化的な生活を送れる社会、生涯を通じて必要かつ
十分な学びの機会と環境が確保される社会をつくる。


四 幸福のための成長


我々は、個人の経済的な自立を支援しつつ、弱い立場に置かれた人への温かい眼差しを
忘れない。


経済成長を目指しつつ、その果実を働き暮らす人々の真の幸せに役立てていく。
得られた収入や時間を自己だけでなく他者を支える糧ともする、そんな人々の厚み
を増やす。


五 安全保障と国際貢献


我が国の豊かな文化や技術は海外との開かれた交流の中からもたらされた。


我々は、外交の基軸である日米同盟を深化させ、隣人であるアジアとの共生を実現し、国際社会の平和と繁栄に貢献することで、「開かれた国益」を増進する。厳しさを増す安全保障環境に対応するため、専守防衛の原則の下、自衛力を着実に整備し国民の安全と領土を守る。


六 政治姿勢


我が党に集う者は、様々な経験を積んで自らの意思で政治に携わっている。


我々は、地域社会に根差した活動と、地域住民との触れ合いの中から課題を見出し、行動する。


積極的な議論と結論の遵守を旨とし、健全な党内統治に貢献する。


公開・参画・対話を重んじ、国民との協働による政策の決定と実行を目指す。


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