やなせ進のマンデーレポート NO951   2013/1/21  since1991


●以上の考え方に基づき、私がまとめ、そして自公民社共などの参議院各会派が賛成して可決されたのが下記の「18項目の付帯決議」です。


●このなかで、私がもっとも重要なものと考えるのは3つです。


第1は「重要な国政問題についての国民投票」。
第2は「最低投票率」。
第3は「関連性の判断」。


その他の項目も重要ですが、個人的にはこの3つをもっとも重要なポイントと考えています。


●第1は【3】で述べます。


●「最低投票率」の問題は、とりわけ重要です。


この国の最高法規についての国民投票手続きなのに、国民投票法には最低投票率の規定が定められていません。

極端なことを言えば、投票率1%でも憲法改正は可決されるということなのです。


これでは、国の最高法規としての権威などどこにもなくなってしまいます。
これでよいのでしょうか。


●この点についての付帯決議は
「一、低投票率により憲法改正の正当性に疑義が生じないよう、憲法審査会において本法施行までに最低投票率制度の意義・是非について検討を加えること。」
となっていますが、まだ確たる議論は行われていません。



●「関連性」の問題は、専門的ですが、わかりやすく言えば「玉石混交」型の一括提案、しょうしょう品性を欠く表現ですがミソもクソも一緒の一括提案についての懸念です。


にがい薬を甘いオブラートに包んで呑み込ませてしまう、そんな提案をさせないようにしようとの附帯決議です。



●これについての付帯決議は、
「一、憲法改正原案の発議に当たり、内容に関する関連性の判断は、その判断基準を明らかにするとともに、外部有識者の意見も踏まえ、適切かつ慎重に行うこと。」としましたが、これについても、もちろんそこまでの議論には至っていません。



●いづれにしても、国民投票法は、残された宿題はほとんど手がついていません。
特に最低投票率の問題をしっかりと議論せずに国民投票を行ってはいけないと私は考えます。


みなさんはどうでしょうか。


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