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【1】第1回マニフェスト成長・地域戦略研究会アドバイザー会議。
【2】この国の企業戦略の「本質的な欠落」はなにか。
  ー予算委員会における小川公述人(東京大学特任教授)の話ー
【3】先週の主な活動。

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【1】第1回マニフェスト成長・地域戦略研究会アドバイザー会議。

●7月の参議院選挙におけるマニフェストの再検討が始まりました。
国民生活全般は中野寛成さん、成長地域戦略は大畠章宏さん、
規制改革公務員改革は玄葉光一郎さんが、それぞれ会長として
取りまとめに入りました。

●7日(水)、国会内でマニフェスト再検討のための成長・地域戦略研究会
のアドバイザー会議の第1回目が開催されました。大畠章宏会長、筒井
信孝事務局長、鹿野衆議院予算委員長、私などが出席し、金子勝さんなどの
学者の皆さんの話を聞きました。

●先日、大畠さんから依頼があり、成長・地域戦略のアドバイザー
グループを作るので、参議院予算委員長として同グループの
メンバーになっていただきたい旨の話があり、快諾しました。

●大畠さんとは、いまも民主党の知財政策推進議連の会長・
幹事長の間柄、また、かつて(00年6月)協力しあって
民主党の総合的な知的創造力推進政策を「はばたけ知的冒険者たち」
という提言をまとめたこともありました。そんなこともあって、
アドバイザーグループの一員となったわけです。

●この日は、その第1回目の会合でした。私は、短時間でしたが、出席。
金子勝さんの話を聞きました。断片的でしたが、話のポイントを要約すると、
日本の企業は、個別製品ではきわめて、先端的で精巧な製品を作り出しながら、トータ
ルでは負けていく。こんな傾向を強めている、現在のわが国の企業の
現状のどこが問題なのか。そこがこれからのこの国の成長力を構想する際の
最大の問題点であると金子さんは指摘していました。

●金子さんの指摘は、今週取り上げる石川参考人の公述内容(下記【2】参照)と共通
の問題意識に立ったものであることは言うまでもありません。

●金子さんの話を聞き、次の日程もあって残念ながら会場を後にしましたが、
会場を離れつつ、金子さんの指摘の持つ重大な意味、そして、そのことに
答えを出せずにいる、自らへのもどかしさが、かなり長く続きました。
この日はこの国の産業政策の本質的な欠落。こんな重大な問題意識を、
出席者全員で共有できたことは間違いありませんでした。

【2】この国の企業戦略の「本質的な欠落」はなにか。
ー予算委員会における小川紘一公述人(東京大学特任教授)の話ー

●3月16日、参議院の予算委員会で行われた公聴会、榊原公述人の次に
登場した小川公述人の話は、とくに今後の日本の成長力、特に産業政策を
議論する際にポイントとなる重要な指摘が含まれていると感じました。
端的に言うと、現在のこの国の企業戦略に欠けているもっとも重要なポイントは
なにかということ、そのことが端的に語られたことでした。

●小川紘一公述人は、現在、東京大学総括プロジェクト機構・知的資産経営・
総括寄付講座の特任教授ですが、明治大学大学院工学研究科卒業ののちに、
昭和48年に富士通研究所に入社、DVDや光ディスクの研究者あるいは技術者
として著名な方です。
(主な著書等)「DVDにみる日本企業の標準化事業戦略」(日本規格協会)


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