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【1】「みなし否決」を繰り返させてはならない。
【2】「偽装一般財源化」
【3】先週の国対委員長記者会見 (民主党hpから加筆)
【4】先週の主な活動。

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【1】 「みなし否決」を繰り返させてはならない。

● 連休明けの7日、8日。再三再四、民自の国対委員長会談を開き、道路財源特措法に
ついての参議院における出口の姿を固めた。マスコミも、また与党も、ほとんど予想し
ていなかった、総理に対する質疑をしたうえでの委員会採決の道を決めたのである。

● その理由は、2点。

まず第1点である。
それは、「みなし否決」は、衆議院の3分の2の多数で、参議院の存在を全否定
することに他ならないからだ。これを何度も繰り返し、二院制を破壊する暴挙を、
常態化してはならないと考えたからである。

次に第2点。
それは、反対の理由を鮮明にし、次の衆議院選挙までの大きな論点として維持するため
である。なにしろ、道路特定財源制度を10年間延長するというのが、この法律の
中心的な内容。そのことと、福田総理が苦し紛れに決めた、「来年からの一般財源化」
は、完全に矛盾している。この矛盾点を総理への質問によって、明かにしておくべきで
あると考えたからである。

● そもそも、道路国会の戦略のポイントは2点だった。
第1は、暫定税率の撤廃。そしてその結果としてのガソリンの値下げであった。
第2は、道路特定財源の一般財源化である。
4月1日、暫定税率は、その10年間の延長法案が採決できなかったために、
廃止となった。そして必然的にガソリンの値下げがスタートした。4月中の、国会戦術
の最大の焦点は、この値下げをできるだけ長く続かせるということだった。
与党の「みなし否決」を呼び込む戦術は、そのためのやむを得ざる戦術だったのである
。しかし、4月30日、与党のみなし否決によって、その必要性は消滅した。
参議院の存在を守るためにも、戦術転換は、むしろ当然予想すべきであったのである。

【2】「偽装一般財源化」

● 9日の福田総理の答弁は、一般財源化をすると言いながら、「必要な道路」は
作り続けると言い、「必要性の根拠」について質問すると、「与野党で協議する」と
逃げてしまう。「必要性」の具体的な判断基準は、結局どこまでも「闇の中」。
まさに「一般財源化」の偽装をしているだけでしかない。

● 重要なのは、必要な道路をどう判断するかなのである。東京湾横断道路は、
建設前の需要予測は1日5万台だった。しかし、建設後の実際の通行台数は
1日1万台を少々超えた程度でしかない。建設前の需要予測は、大幅に間違っていたので
ある。そして、いまもって道路建設の必要性についての明確な判断基準を
政府は示せずにいる。まさに科学的な判断基準が示されぬまま、巨額な予算を
使って道路は作られていく。この悲劇的な状況は、民主党の取り組みによって
少しは進歩したかもしれないが、根本はまったく変わっていない。



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