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【 暴走国会 他 】
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【1】暴走国会

● 先週の国会においては、民主主義の基本的ルールを完全に葬り去る、常軌を逸した出来事が立て続けに起こった。安倍総理は支持率の低迷に血迷ったかのようである。

● 「こんな国会見たことない」。最近の議員総会で輿石参議院会長がよく言っている言葉である。その通り、衆議院3分の2の圧倒的多数におごった安倍政権の常軌を逸した院外からの指示により、衆参は転がされている。今や国会は「暴走国会」と化している。

● 常軌を逸した例を以下に挙げてみる。

1. 懲罰委員会の横光委員長への解任決議
・ 委員長としてほとんど何もしていないのに、言葉を変えれば、不信任の事実が見当たらないのに解任されることになった非常識な決定がまかり通ってしまった衆議院。

2. 強行採決の常態化
・ イラク特措法の2年間延長についての参議院外務委員会、そして教育関連3法案についての文部科学委員会。それぞれ超重量級の法案を抱えた2委員会での、同日同時刻の同時並行的強行採決。良識の府が聞いてあきれる権力国会。

3. 発言前の発言時間制限動議
・ アメリカの議会のフィリバスター制度(=議会で長時間の演説や動議の提出など、合法的に認められた手段により議事の進行を妨げること/後記【2】参照)を容認する参議院の雰囲気が根柢から覆ってしまった。「良識の府」としての残り香すら、与党の発言打ち切りの緊急動議によりとうとう奪われた。しかも、その動議は発言が行われる前に提出されたものである。あまりにもひどいやり方ではないか。


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