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【1】失言の裏側にある本質。
【2】「世襲」を望んだ小泉さん。
【3】先週の主な活動。
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【1】 失言の裏側にある本質。

●中山国土交通大臣が辞任した。国連総会でのジョークで受けて、華々しい
スタートを切れると思っていた麻生総理は、国会での所信表明をするよりも前に、
大きくつまずいた。

●住民の反対運動を「ごね得」と評する感覚は、憲法上の表現の自由、政治
活動の自由など、人権の基本をわきまえていないことを示している。

●「内向きな単一民族」との表現は、わが国の歴史に対する大きな偏見と、
少数民族への差別意識が背景にある。

●日教組についても、その子供が当然に教員になることなどありえないし、
学力と日教組の活動の因果関係には何の根拠もない。

●さらに「大分県の学力は低い」と断言する地域差別も許せるものではない。

●いづれにしても、中山大臣の失言は、自らの認識の本質から出ているものと
して、単なる「誤解」などにもとづく軽易な誤りでないことは明らかである。
しかも、その内容は憲法の人権感覚を欠如した、国会議員の基本的な資質を
疑わせるものである。

●翌日に再度日教組発言を繰り返した後、辞任するの当然である。
しかも、辞任の理由を、国会審議の遅延を恐れてのことと理由付けて正当化し、
与党への恩を着せようとするなど、余りに厚顔無恥といわざるを得ない。
そもそも、上記のような考えを持っているなら、大臣就任の要請を最初から
断るべきであった。

●さらに、新聞の報道によれば、麻生総理からの最初の入閣の要請は、
行革担当大臣であり、その要請を断った理由が、自分も妻も息子も、全部
財務省出身であることをあげたそうである。詳細は分からないが、行政改革の
重要性を理解せず、財務省を敵に回す行革大臣の仕事はごめんこうむる
と言っているように聞こえてくる。これでは、官僚政治と闘うこと行政改革など
最初から無理である。そして「ごねた」結果の国交大臣就任とすれば、
「ごね得」をしたのは中山大臣その人であると言えようか。

●ところで、中山失言の顛末を見ながら、失言の本質は、麻生総理と
同根だと思わざるを得なかった。

● 麻生総理は歴史に残る失言を多数残してきた。
有権者に対する「下々(しもじも)」発言、「アルツハイマー」発言、
「創氏改名」発言、そして総裁選挙中の「岡崎・安城」発言など、枚挙にいとまない。
失言の中身が稚気あふれるものなら許せるのだが、彼の失言の中身には、
明らかな共通点がある。それは、人権感覚のきわめて薄弱なことである。


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