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【1】本会議論戦始まる。
(1)野次と雑音。
(2)ヒットラーユーゲント批判から仄(ほの)見える自民党の問題点。
(3)社会主義批判と友愛
【2】先週の主な活動

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【1】本会議論戦始まる。


(1)野次と雑音。

●鳩山新政権のもと、いよいよ本格的な論戦が衆参で始まった。
先週は、28、29、30日と、3日間にわたって衆参の本会議での代表質問が行われた。
そして明日の2日からは衆参の予算委員会での質問戦が始まる。衆参とも、それぞれ3日
間程度の審議となる見込み。以下は、本会議での論戦についての雑感である。

●まず、野次というか、雑音というか、議場の喧騒はすさまじかった。特に野党席の
自民党の喧騒は、少々ひどかったように思う。かつて、私自身も、辻立ちと合唱で
きたえた大音声を発していたが、まさに攻守ところを変えた印象である。

●もっとも、衆参で少しその差は違ったかもしれない。さすが、衆議院では、
め一杯の野次も簡単に消し去るかのような民主党の拍手の大音量。300議席を
超える民主党の迫力が端的に現れていた。その分、参議院の自民党のほうが、
まだまだ余力を残しているかのように感じられた。

●衆参とも議場の構造はいわゆる「すり鉢型」なので、演壇からの
音は通りやすい。しかし、他方で、平場の議員席の不規則発言の音まで
予想以上に反響させてしまう。そして、演壇の発言者の声をかなり消して
しまうのである。

●たしかに、演壇にはマイクがあり、議場にはかなり大きなスピーカーもあるのだが、
議員がいっせいに声を上げると、完全にスピーカーの音は消されてしまう。だから、
議場にいるよりもかえってテレビの音声のほうが聞きとりやすい。

●特に、最近の野次は、「野次」に値しない、単なる「雑音」という名の、
発言妨害でしかないように感じることが多くなってきた。当意即妙で、
ピリッとからしの利いた「風刺」や、言葉の意味を逆転させるような
「諧謔」、発言者の調子を狂わす「とんち」、そんな野次は聞いていて
面白い。時には、発言しているほうも巻き込まれて、おもわずふきだしそうになる
野次もある。だから、「野次」は、「国会の花」と言われたりもする。

●しかし、昨今の野次は、どうも「花」というよりも完全に「雑音」である。
しかも、耳元に怒鳴り声を無理やり注ぎ込んで黙らせようとする「暴力的な雑音」
である。

●暴力の対象は、まず発言している演壇の議員に向けられる。しかし、それだけではな
い。
演壇の議員の発言内容とは、まったく関係ないことがらを大音量で怒鳴り散らすことに
よって、議場の演説の聴取を困難にしている。つまり、暴力の対象は、演説を聞こうと
する議場の同僚議員にも向けられていることを忘れてはならない。

●だから、野次を飛ばす議員と、野次を制止しようとする議員の怒鳴り声の応酬となる

演壇にたって演説をする議員そっちのけで、平場の議場の与野党議員が怒鳴りあう、
こんなおかしな光景に発展する。

●だから、私もさいさん「野次は、演説をしっかりと聞いてからにしろ」と、やじり返
すことになる。先ほど述べた「風刺」「諧謔」「とんち」も、発言の内容としっかりか
らんで
いるからこそ「国会の花」になりうると言うことを忘れてはならない。そう肝に銘ずべ
きである。だからまずはしっかりと発言を

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