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【1】不規則発言についての委員長所感。
【2】「理念を語らずして、何をか語るべき。」
【3】「新しい公共」とは、壮大な社会構造改革。
【4】「新しい公共」のルーツ。
【5】先週の主な活動

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【1】不規則発言についての委員長方針。

● 1月28日、参議院本会議において、09年度第2次補正予算案が賛成多数で可決され
ました。賛否は、賛成142:反対82。賛成会派は民主・公明・社民でした。

● その直前の予算委員会では、亀井郵政改革担当大臣の答弁中の発言問題で1時間ほ
ど開会が遅れましたが、委員長職権による議事録削除、そして平野官房長官の陳謝によ
って開会するといった合意が理事会で整った上での採決でした。この際、予算委員会の
議事整理権を有する予算委員長として、客観的な事実のみを整理し、報告しておきたい
と思います。

●参議院予算委員会は、1月26日午前9時から開会されましたが、政権交代後、初めての
処理案件(=2次補正予算案)を抱えて、開会直後から騒然としていました。昨年の臨
時国会で開かれた予算委員会は、具体的な案件がない一般審査でしたから、緊張感が高
まるのも、当然かもしれません。

●ただ、与野党席、出席閣僚、そして傍聴議員双方から過激かつ大音量の不規則発言が
連発されるのには、委員長として憂慮の思いが深まりました。結果として、締めくくり
質疑・採決の合意が出来ていたはずの3日め1月29日の開会が1時間遅れたのも、いわば
、騒然とした雰囲気の結果だったと思います。

●「ご静粛に」、「不規則発言の応酬は慎んでください。」、「不規則発言には、過剰
な反応はしないように」などと委員長として、適切な議場整理に心がけましたが、いき
り立つ議場の静粛は、なかなか戻りません。そして、二日目、社民党の近藤正道さんの
質問に対する答弁中に飛び出したのが亀井大臣の発言でした。

●その後のやり取りについては触れませんが、翌日29日の開会前の理事会での、私の発
言をご報告し、委員会の運営についての私の考え方を記録しておきたいと思います。

●まず、理事会の開会の冒頭に、昨日の質問者であった社民党の近藤さんにお詫びいた
しました。なぜかと言えば、亀井大臣の発言のために、委員長席に与野党理事がおしか
け、場内が混乱しているにもかかわらず、質問を続行させたことでした。

●紛糾が静まるまで、質問をやめていただくと言う選択肢もありました。しかし、この
日は、NHKの生中継が行われていました。放映予定時間の最終枠が社民党の近藤さんで
した。残念ながら、NHKのテレビ放映の時間の突然の延長は、委員長一存では無理で
す。結果として、貴重なテレビによる生中継の機会を失わせてしまってはならない。そ
んな、考えでのとっさの判断でした。

●しかし、混乱の最大の犠牲者は近藤さんです。委員長としてまずお詫び申し上げまし
た。そして、そのうえで、混乱の収拾策についての与野党筆頭理事の交渉結果について
ご報告をお願いしました。

●結果として、上記のような決着を見て、9時開会が55分遅れの9時55分開会となりまし
たが、理事会を閉じるにあたって、不規則発言についての委員長としての基本的な考え
方について以下の4点の発言をさせていただきました。


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