去年の10月半ばに退院してから初めてのブログ更新です。

もうすっかり元気!と思っていた矢先、やってきました「てんかん」。
今日の15時半ころ、それはぼんやりと始まり、ワーとパニック状態になり、じんわり去っていった。
先生からは散々聞いていたんです、このことは。術後の心配は「てんかん」だけで、脳動静脈奇形のてんかん発生率は、他の脳の病気より高く、10%と言われているそうだ。未知なるてんかんのことはすごく恐ろしかったので、ネットでいろいろ調べたけれど、「手足などがけいれんして、気を失うこともある」と言われても、それがどうゆう感覚のものか全く検討もつかなかった。

はじめの症状は発声がおかしくなった。口に何かはさまったようなタラタラしたしゃべり方になり、「あれ?」と思っていたところ、左のどあたりのけいれんを感じる。子供に話しかけているのだけど、やっぱり発声がおかしい。事の状況がつかめず、声にならない「こ・れ・は・何・な・の?」という表情で、夫をしばらく見る。おかしな状況にうすら笑をしながら。もしかして何かたいへんなことが起きているのかもと、「口の中がけいれんしていて、うまくしゃべない」と、ようやく言えた。そしてそれを言った途端、顔の口元がぎゅーっとつっぱってねじれ、自分ではどうにも制御がきかない。骨がまがるんじゃないかという程の強い力で口元はどんどん回転しねじれていく。次は過剰な瞬きで目がうまく見えない開かない。白い強い光が見えたりパチパチする。そんな中、夫が横で「大丈夫?横になろう」とか言ってるのはちゃんとわかっているが、次第に呼吸も苦しくなり、横になるのもつらい、座っているのももつらい、目はぱちぱちぐるぐるなり、上下左右の感覚がわらなくなり、まるで溺れもがいているようだった。サーフィンで波に飲まれて、ぐるぐるになる感じに似て、死ぬのか?と思った。発作の最中一緒だった夫は、一度席を外して救急車を呼ぶようにと隣の実家に行ったが、席を外している時が発作のピークだった。彼が戻ってきて抱きかかえられ次第に、呼吸も落ち着いてきて、「もうだいじょうぶ」とゆっくり伝えて、泣いた。

これが先生から聞いていた、てんかんというものだったのだろうか?ネットで得た知識のそれとはちょっとイメージが違った。ものすごく怖かった。脳出血した時よりもずっとずっと死を近くに感じた。

てんかんのことをもっと勉強しよう。
http://www.tenkan.info