中村屋逝去。
思い出す役は主演に非ず、脇役。しかも敵役。

「阿古屋琴責」、岩永を人形振りで。


玉三郎に付き合ったもので、近年の上演。

主演者が三曲を弾けないと不可能な演目だから、よく出る芝居じゃない。

シャッツラ(赤面)の板鬢、緑の裃に動く眉を付け、後見を人形遣いに見立てる。

人形振り故、台詞は竹本に取らせ、マイムに徹する。踊れる人だから面白く見た。

遥か昔、大成駒で見た時も故河内屋さんで人形振り。これまた踊れる人だった。


「じっと聴いている重忠は、かなり辛い役」
との芸談を読んだ記憶。イケメン且つできる男はツライのだ。うん。

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師走の向日葵は天を指して。