中村屋逝去。
思い出す役は主演に非ず、脇役。しかも敵役。
「阿古屋琴責」、岩永を人形振りで。
玉三郎に付き合ったもので、近年の上演。
主演者が三曲を弾けないと不可能な演目だから、よく出る芝居じゃない。
シャッツラ(赤面)の板鬢、緑の裃に動く眉を付け、後見を人形遣いに見立てる。
人形振り故、台詞は竹本に取らせ、マイムに徹する。踊れる人だから面白く見た。
遥か昔、大成駒で見た時も故河内屋さんで人形振り。これまた踊れる人だった。
「じっと聴いている重忠は、かなり辛い役」
との芸談を読んだ記憶。イケメン且つできる男はツライのだ。うん。
![yanakanoteraさんのブログ](https://stat.ameba.jp/user_images/20121205/11/yanakanotera/64/7c/j/t02200391_0480085412316821308.jpg?caw=800)
師走の向日葵は天を指して。