2004年秋、フェルメールをこよなく愛したじじ(義父)がこの世を去った。
私がフェルメールを知ったのはじじからである。
じじは日本でフェルメールが公開される度に必ず会いに行った。
2001年にロンドンでフェルメール展があり、じじも興味を示し、はるばる一人でやってきた。ちちはフェルメールの絵の34のリストを持ち、見た絵にひとつずつマークをつけていた。このときは14点のフェルメールにご対面。特に「ミルクメード」にご満足だった。
翌年は、夏にばば(義母)と一緒にロンドン滞在中に運よくバッキンガム宮殿が開放され、「音楽のレッスン」に、ご対面。さらにナショナルギャラリーの「ヴァージナルの前に立つ女」「ヴァージナルの前に座る女」、さらにはケンウッドハウスの「ギターを弾く女」に次々とご対面。
次回はアイルランド、スコットランド、オランダでフェルメールを見たいというのがじじの目標であった。
しかし、2003年4月倒れ一年の闘病生活の後、フェルーメール会えることなく亡くなった。
2005年8月、ばばは一人でロンドンにやってきた。じじが行きたかったオランダのフェルーメールに会いに。
ばばとすーこの3人とじじで、オランダまでドライブ。道に迷いながらも、デン ハーグに到着。でも目指すマウリッツハイス美術館はなかなか見つからない。ぐるぐる街を回りながら何とか到着。
マウリッツハイス美術館には「ディアナとニンフたち」、「デルフトの眺望」そしてなんといっても「真珠の耳飾の少女」がある。この「真珠の耳飾の少女」は映画にもなりご存知の方も多いと思う。
小さな個室に飾られ、まさに輝いていた。
すーこは絵の前でなにやらセレモニー。どうやらじじに絵を見せているらしい。
これで、じじも喜んでいると思う。
翌日は、アムステルダムの国立美術館に直行。
なつかしの「ミルクメイド」に再会。ほかにも「手紙を読む青衣の女」「恋文」「小路」にも再会。これでじじの念願がかなった。
この旅行から帰り、残るヨーロッパのフェルメールに会いに行くことを決意。
ヨーロッパ、フェルメールの旅が続く。
訓