今日も都市論の本
温泉に泊まりに行った時に、ここ雰囲気いいーなー、ってことありませんか?
研究者の人が調べたら、居心地の良さには共通点がたくさんあったという発見の本です。
階段と着替え室、、着替え室と浴室、浴室と川と景色の関係
のように関係性の連続が物語のように体験できことが居心地の良さではないか。
連続性をオーダーといって、人はオーダーと触れ合った時に安心感や調和を感じます。
自然(山とか川)は有機的秩序を持っていて全体と部分の調和が完璧なんです。
日当たりがあるから草が生えるし、草が生えているから生き物が生活できます。
まちづくりにも全体と部分の調和が必要だよね、ってことです。
まちを作る時に古い建物をぶっ壊して、四角いビルを建てることがまちづくりでしょうか?
現在のまちの謝っている部分を発見して、すぐに改善をすることがまちづくりです。
問題がわからないのに、闇雲の建て直すことではないかと思います。
まちに有機性を持たせるためには「セラミチス構造」というものを提案してます。
「一つの要素が同時に二つ以上の上位空間に属することができる」性質です。
それと反対がツリー構造です。
縦割りの組織なんかがツリー構造です。
融通が効かな組織がこれにあたりますね。
この本でもいっています
都市デザインにおいて目指すべきは「有機的秩序」である。
そのは部分の要求と全体の要求が完璧に均衡している時にもたらされる空間の理想的な状態である。
長い年月をかけた「自然の都市」は有機的秩序が維持されている。
現代都市には有機的秩序が生まれにくい。
都市空間の関係性がカギなんですね。