父が亡くなってすぐの話です。


実家の父が亡くなってからも、

なんやかんやと用事があって、

数日おきに実家に行っていたのですが、

行くたんびに、

玄関をあけたとたん、

なんか実家が臭い😱!



あわてて、何か腐ったものでもあるのかもと、

台所見渡すも、何も無し。

生ゴミもないし、片付けをすすめても、

変なものは出てこない。


父ちゃんの臭いが染み付いてるだけか?

ともおもって、とにかく換気。


行くたんびにとにかく窓を開けて、

空気の入れ換え。

帰る頃には臭いも気にならなくなるので、

人の住んでない家は

空気がよどむのかなぁ、

何て思うんだけど、


次に行くとやっぱりなんか臭い!


父ちゃんの臭いのような、

何か知ってる臭いなんだけど、

どこから臭ってるのか分からない。


とにかく、リビングが臭い!


なんだろう。なんだろうとは思っていたのですが、

あまりにも臭いが取れないので、


ある日、

リビングに敷いてあった絨毯と、座布団、

こたつ布団を処分しました。


それに、リビングに敷いてあった

ごちゃごちゃした敷物なんかも。


年寄りって、なんであんなに何枚も敷物を

敷きたがるでしょうね?

かえって足に引っ掻けそうなのにね(笑)


で、畳の上に、

何にもなくなったら なんと、

すっきりと、

臭いが取れました!


そこで、

気がつくわけです。


あれは、絨毯や座布団、

こたつ布団に染み付いた、


父ちゃんのちっこの臭い

だったのかと😱!




父ちゃんが骨折して、

ショートステイという名の、

ロングステイに入る前、


多分2ヶ月くらい前だと思うんだけど、

急に、トイレが間に合わなくなってきて、

でも紙パンツは履いてくれなくて、

えらい苦労した時期があったの。

時には大きい方も間に合わなくてね。


こっちは臭いでちっここぼしたの分かるんだけど、

朝晩、行くたんびに

着替えさせようとするんだけど、

父ちゃんはとにかく

私の前でズボンや下着を下ろすのを嫌がって、

なかなか着替えてくれない。


お風呂に誘って、父ちゃんが風呂に入ってる間に、

全部取っ替えたり出きればいいんだけど、

それもなかなか上手く行かず😅


そりゃぁ、私も嫌だけどさ。

初めは気を使って優しくなだめて

脱がそうとしたけど

ラチが明かないし、

そのうち強く言うようになって、

嫌がってても、

ある程度無理に着替えさせたりして、

どうやって着替えを上手くさせられるか、

毎日毎日、戦いだったなぁ!



紙パンツも履いてくんなくて。

とにかく履いてくんなくて、

やっと一回履いてくれたと思ったら、

今度は取り替えさせてくれなくて、

何日でも同じ紙パンツ😱

(毎回失敗する訳じゃない)


介護してる自分まで、いつでもちっこ臭い

気がしてたなぁ。


そうかそうか。

あんなにちっこまみれだったんだから、

そりゃぁ、絨毯にも、

臭いが染み付くだつーもんだ。

こたつ布団にだって、ちっこつくわけだ。

納得!




父ちゃんは腕を骨折して、

自分じゃトイレに行っても

ズボンを下ろせなくなって、

やっとやっと

ショートステイに入るのを納得してくれた。

本当に、


やっとやっとのショートステイだった。


でも、冷静に考えれば、

とっくの昔に、一人暮らしを

出きる段階ではなくなってきてたよなぁ😭


お漏らし多いし、妄想ひどいし。

あさイチの華大さんを、

お客さんが来たと思って

テレビの前にお茶出してたし(笑)


今でも、もっと早く、

父ちゃんを施設に入れる手だては

なかったのだろうか?

と、ときどき考える。



「私が毎日通えば」なんて、

できる限りのことをして頑張ってしまったけど、

本当は、

在宅介護を頑張るのではなく、

もっと、父ちゃんの施設暮しにむけて

頑張らなくてはいけなかったなぁ、

と今なら思う。


私に足りなかったのは、

「もうできません!」

と、もっと声をあげること

だったんじゃないだろうか。


ま、あの強~いリングマ父ちゃんと、

お花畑姉ちゃんに囲まれて、

多分できなかったけどね(笑)



介護って、渦中にいると、本当に難しい。

つい、頑張っちゃうし、

頑張らなくちゃいけないような気がしてしまう。

優しい、いい人になろうとしてしまうし、

「認知症に上手く対応してる自分」に

酔ってたりもする。


上手くやって来たつもりでも、

今思うと違ってたりする。

いやー、

介護。家族。

難しい。