社会保障・税の一体改革関連法案の採決について
本日の本会議において、社会保障・税の一体改革関連法案の採決が行われました。結論として私はこの採決を棄権致しました。
これまでの間、国民の皆様はどう考えているか、私や民主党に一票を投じていただいた皆様はどのように考えているか、色々な方からもご意見を伺い、自分なりに考え、悩み、苦渋の選択を迫られておりました。
今、この時期に消費税を上げる事には反対です。そして3党合意の中で、民主党が皆様とお約束した最低保障年金や後期高齢者医療制度が棚上げされた事にも同意できかねません。
ねじれ国会の中、民主党の政策少しでも前進させる、そのためには野党との妥協も必要という事は理解できます。しかし、民主党の原点である「国民の生活が第一。」の象徴である、社会保障政策の骨格も示せぬまま消費税増税だけを決めてしまう事に、果たして国民の皆様は納得するでしょうか。
私、やなぎた和己は皆さまもご存じの通り、常日頃から現場主義を貫いております。サラリーマンの方、自営業の方、経営者の方、農家の方、色々とお話しを聞かせていただきましたが、大多数の方がこの時期に消費税を上げる事には反対しております。「その前にやることがあるだろう」、震災復興、このデフレからの脱却、そして国会・政府が身を切る努力。何一つ達成されておりません。
賛成はできません。しかし、私は、民主党から立候補し当選した国会議員として、民主党に期待し、民主党を信じて投票していただいた方に対しての責任があります。したがって党を離れる事は考えておりません。党の決定にも反対はできません。このような状況の中、苦渋の末、今回の採決は棄権致しました。
日本のため、地域のために、皆様とお約束をしたマニュフェストを少しでも前進させること。これが私の一番の仕事でありますので、今後も民主党の中で、民主党をよりよくしていくために活動をしてまいる所存です。