長期休みの時など、旅行や帰省の計画を立てると、決まってその日の直前に、子供の誰かが熱を出す、これぞ育児あるある。


今回もご多分に漏れず、帰省予定日の前日に、長女が高熱を出した。


小児科を受診したところ、コロナでも、溶連菌でもプール熱でもなく、おそらく夏風邪だろうということだったので、とりあえず、元気な長男、次男が先に行き、長女は治り次第追いかける方向で、計画を練り直した。


ところが、自分が行けないとなると、どうしても、他の二人を先に行かせたくない長女。


何としてでも先に行きたい 次男と、揉めはじめた。

「いっちゃん、どうしても、たーくんとあっくんと一緒にいたいから、先に行かないで」と、言いつつ、小声でこっそり「まあ、うそだけど」とつぶやく長女。

それでも、先に行くと譲らない次男に対し「ずるい、ずるい、絶対いっちゃだめ!」とついに泣き始めた。


それを横目に

「熱を出した方が悪いし。自業自得だと思う人手をさげて!ほーら、みんな手を下げてる」と、煽る次男。


ついに、夫が間にはいり、次男に向かって

「夏休みの宿題の読書感想文が終わったら、行ってもいい。でも、終わらない間はだめだ」と、折衷案を出した。

それを聞いて、作文が大の苦手な次男も、涙目に。


二人が泣いていると、長男が

「読書感想文なんて、もう、『桃太郎』で書いたらいいんだよ。例えば「鬼を退治しにいくのに、家来が犬、サル、キジなんて、鬼をなめすぎ!自分なら 、ゾウ、クマ、ライオンぐらいは、連れていく!キジって、なんだよ。所詮鳥だぞ!いや、それ以前に、鬼退治の報酬が団子の時点で、家来をなめすぎ!」って、書けば いいんだよ」などと、無茶なアドバイスをし始めて、ますますカオスな状態に…。


結局 、なんとか感想文を書き終えて、長男と次男は、一足先に帰省したのだが、実家から送られてきた、長男、次男と、いとこのYちゃんの集合写真をみて、長女は

「Yちゃん、いっちゃんがいないのに笑ってる」と、厳しく指摘 していた。