2月29日のブログに『テスト』というタイトルで、 勉強しない長男に代わって、単語帳や熟語帳をガツガツ作成していると書いたが、そんなさなか、ある日突然めまいで床に倒れ込み、激しい揺れはおさまったものの、それ以降、車酔いのような浮遊性のめまいが続き、心配になって、約2カ月の間に、様々な病院を渡り歩いた。


耳鼻科、眼科、脳神経外科、整体、針治療など、めまいに関係ありそうなところを、それぞれ複数件回ってみたのだが、特に異常は見つからず、それはそれで良かったものの、症状は消えないので、もうずっとこんな軽い吐き気とともに生きていかなければならないのかと、かなり落ち込んで、そのうち、どんどんテンションが下がり、鬱っぽいから心療内科に行ってみようか、あるいは、精神的な問題が先で、その結果めまいが続くのだろうかと考え始めた。


そんなとき、五十年来の腰痛持ちのパートさんに、「肩こりでめまいや吐き気がすることがあるよ、整形外科に行ってみたら」とのアドバイスをいただき、近くの整形外科へレントゲンをとりにいった。


すると、首の骨が、ストレートネックを通り越して、反対側にそっていることが判明した。

首下がり症の前段階だという。


ようやく原因が分かってホッとしたものの、治るかどうか尋ねたところ、多少は改善するかもしれないが、骨自体は、椎間板が潰れているところもあり、完全に戻すのは難しいという。

それでも、リハビリに通うことで、症状は良くなると思うといわれたので、ここしばらく、リハビリに精を出している。


リハビリでは、凝っている筋肉をほぐすだけではなく、その原因となった姿勢の改善が何より大切であるとのことで、どんな姿勢で、何をやってきたのかを細かく聞き取りされる。

始めは、「書き仕事が多く、ここ数ヶ月は、連日長時間下を向いていた」と、軽く濁して伝えていたのだが、

忙しい時期や、その仕事を変更できないかや、机や椅子の高さなど、 さらに詳細をつっこまれるうちに、話が合わなくなってきて

ついに

「勉強しない息子に代わって、仕事のオフシーズンに、家事以外のすべての時間をつぎこみ、畳にちゃぶ台で、腰をエビくらいに曲げて、ひたすら単語帳を作っていた。つかれたら、休憩と称して、スマホでユーチューブを、肩肘ついて変な方向に首を曲げた姿勢で見ていた」と、正直に話すと、どの先生も、だんだんと微妙な相槌になり、あー、それはなんか大変ですね、と、まるで、新種の生き物を見るような目でおっしゃる。

仕事のくだりのときは「あー、わかります、わかります、辛いですね」というノリだったのに。

四十代で、子供の代わりに単語帳を作りすぎて、首を痛めるパターンは、理解しがたいのかもしれない。


それでも、懸命なリハビリのかいあって、めまいはかなり改善してきた。

ついでに、息子も、思うところがあったのか、少しは すすんで勉強するようになった。

娘は、私が移動するたびに、ハンディマッサージ器と、ツボ押し器と、ストレッチ器具を運んできてくれるようになった。


夫も、それなりに心配してくれていたようだが、少し調子が良くなったので、スマホのメモアプリを使って「漫才書き起こしマイベストノート」を作っているのを発見され、そんなくだらいことをしていたら、また、悪化するからやめろと怒られた。

テンションを上げるのも、治療の一環なのに…(涙)