中1の長男。

テスト前になっても、毎度ぜんぜん勉強する気配がない。

なので、親はテスト前であることにさえ気付かない。


前回は、たまたまテストの前日に、年間予定表を何気なく見て、明日がテストだと知り、長男に、テスト範囲を尋ねたところ、全く把握していなかった。

強制的にカバンの中を探って、テスト範囲が書かれた プリントを見つけ出し、理解度を確かめようと、教科書と問題集を取り出させようとしたが、どちらも持って帰ってきてすらいなかった。

テスト前日に、そんな馬鹿なことってある?


当然の結果として、入学当初は上位だった成績もみるみる下降しているようだが、全く気にする様子はない。


なので、次のテストでは、点数がとれるかどうかはともかくとして、何とか勉強だけはさせようと思ったのだが、ただ、闇雲に勉強しろと言って、大人しく従うタマではない。

そこで、テスト範囲の問題集を、日数割りして、二週間前から、毎日くどくどくどくど、しつこく催促して解かせ、まるつけをして、やり直しさせている。

油断すると、すぐにゴロゴロし始めるので、英語の熟語と単語帳は、私がつくり、 集中力が切れてだれはじめたタイミングで、パラパラめくって繰り返し刷り込み、全力で、テスト対策に取り組んでいる。私が。


まるつけしている横で、解答解説を見ていて、よく分からないところが気になり、ネットで調べていると、次の疑問がわいてきて、さらに調べているうちに、長男はとっくに寝て、深夜になっていた日もある。

なかなか覚えられない部分を語呂合わせなどで上手く覚える方法はないかと、検索して、見つけて感動し、火成岩の種類や特徴、主な鉱石の名前などを、完璧に暗記したりしている。私が。


約三十年ぶりに、受験生に戻った気分だ。


そして、ある日ふと気付くと、急激にものが見えにくくなっていて、びっくりした。近視がすすんだのかとも思ったが、どうやら見にくいのは、近いところのものだと気づき、100均で老眼鏡を試してみたら、かなり見やすくなったことに、再度衝撃を受けた。


老眼きたー!!

最近まで何の問題も無かったのが、急に見えなくなったのだから、年のせいではないはず!!勉強のしすぎで、老眼になったに違いない!!これは、名誉の負傷に他ならない。


ここまで私が、身を削ったのだから、次回のテストでは、なんとしてでも好成績を収めていただきたい。