長男が生まれて12年、コロナか五類になって1年。
この年末、十数年ぶりに、ママ友との忘年会に参加した。
子供たちは、夫が夜ご飯に連れ出し、寝かしつけてくれることになっていた。
とりあえず、二次会まで参加して、迷いつつ三次会は遠慮して、十一時頃に帰宅した。
戸締まりをして、シーンとした居間にあがり、コートを 脱ごうとしたところ。
真っ暗な部屋の隅で、長男がiPadをいじりながら「おかえり」と低い声でつぶやいたので、心臓が飛び出しそうなほど驚いた。
それから、バタバタと賑やかな足音が 二階から響いてきて、次男と長女が、
「かか、遅い!」
「どれだけ心配したと思ってるの」
と、飛びついてきた。
いや、私にしては早く帰ったつもりだったのだけど。
子供たちは寝静まっているものと思っていたのだけど。
なぜ私は、九歳児と五歳児に説教をされているのだ?と戸惑いつつ、みんなで心配してくれていたのかと思うと、可愛すぎて、幸せすぎる…。
それから、みんなで二階へ上がっていくと、夫だけが、いびきをかいて爆睡 していた…。