先週、次男が七歳になった。


本人の希望で、写真つきケーキを注文した。

一番次男らしい写真をと思い、手にバッタを乗せた写真を選んだけれど、画像が粗かったのか、バッタがわかりにくく、アイーンをしているような仕上がりになってしまった。顔も帽子の影になり、サングラスをかけているように暗くなってしまったけれど、本人が喜んでいるからよしとしよう。

ただ、写真を食べるのは、抵抗があるなー

などと思っていると、写真の存在を認識しているのかいないのかは不明だが、箱から出したケーキを、何のためらいもなく速攻で切ろうとする義母・・ 


なんとか制止して、ロウソクをつけ、ハッピーバースデーの歌でお祝いした。


義父母からは、昼間に一緒にトイザらスに行き、レゴを買って頂いていたのだが、

義父が、徐に「もうひとつプレゼントがあるよ」と、満面の笑みで、次男にDVDを手渡して下さった。

見ると、『鬼滅の刃 第一話~第五話』と書かれている。


一瞬の沈黙の後、辺りに緊張感が走った。


空気を読め、空気を読むんだ次男。

私の思いが通じたのか、

次男はぎこちなく「わー、ありがとう」と受け取った。


良かった。

鬼滅の刃は、自分達でも録画し、映画も見て、DVDも買って、漫画も全巻そろっている。

しかし、漫画にもアニメにもからっきし疎い祖父が、次男の為にと毎週録画して、編集してくれたのだ。

その気持ちがとてもありがたい。

後ろで、長男が、小声で「家でも録画してあることは内緒だぞ」

と念を押していた。

次男は、言わなくても分かっているという風に追い払っていた。


二人とも、優しく成長してくれて良かった。