連休なのに、コロナのせいでどこにも行けない子供たちが可哀想なので、せめて、近場の山に、虫取に連れていくことにした。

虫大好きな次男は、大喜び。

しかし、虫嫌いな私のテンションは、なかなかあがらない。

のらりくらりと準備をして、やっとの思いで、けだるく玄関のドアを開けたら、なんと、目の前に、ロンブーの亮さんが。

「あれ、ここに住んでる方ですか?」と話しかけられて、びっくり。

うちの近所で、来月放送の番組のロケをされていたようで、二言三言会話すると、さわやかに去って行かれた。とても感じが良くて、もともと好きだけど、一気に大ファンに。

そんなこんなで、私のテンションは、ダダ上がり。

山につくなり、虫とりあみひとふりで、速攻でオニヤンマを捕まえた。

子供たちは、大喜びするかと思ったが、長男と次男で話し合い

「この小さい虫かごにオニヤンマをいれたら、身動きできずに羽が傷ついたりしたら可哀想」と冷静に秒でリリースしていた。


その後、長女はどんぐりを拾い、長男と次男は、様々な種類のバッタを捕まえて、しみじみと満足した様子だったのだが、

まだ興奮覚めやらない私が、カマキリを立て続けに捕まえると、さすがにものすごく食いついてきて、

次男は

「このバッタたち、カマキリのエサにちょうどいいんじゃない?」と言い出した。

さっきまで、そのバッタたちを喜んで飼おうとしていなかったか?




さすがにそれは残酷なので、バッタは逃がし、カマキリを捕まえて持ち帰ることにした。

カマキリは、なんといっても他の虫とは貫禄が違う。三匹も捕まえて、大満足の私たち。


しかし、その直後、木にとまっているカマキリの塊を発見。生まれたばかりの赤ちゃんカマキリがかたまっているならわかるが、十分大きいカマキリが、三~四匹かたまっている。

交尾なら二匹だけだと思うし、なぜこんなことになっているのか。

次男が、チャンスとばかりに一網打尽に捕まえようとしたが、さすがに、大物のカマキリといっても、それだけかたまっていると、急に気持ち悪くなり、とめておいた。




さらに、そのそばに、次のような看板を発見。


『ハチ・ヘビ・イノシシ・クマに注意』

どれも単独でも十分怖いのに、この畳み掛け。
ここにきて、長男のテンションはダダ下がり。
まだいたいと渋る次男と長女を引っ張るように下山した。

家に帰って、調べたところ、やはりカマキリのエサも生きた虫とのこと。しかも、カマキリのメスは交尾中にオスを食べることもあると知って戦慄した。
なので、もう少し観察して、その迫力を味わったら、リリースしようと思う。

そして、今になって、すっぴんひっつめ髪で、亮さんにインタビューされてしまい、その姿がカットされずに放映されてしまったらどうしようと、カマキリの獰猛さ以上に戦慄を覚えている私・・・。