みなさんこんにちは。

さて今日は「かつら」についてお話しします。

「かつら」は古くはエジプト、ギリシャの古代文明のころから薄毛対策やファッションとして使われていたと記録が残っています。

現在でもファッション用のウィッグはありますが、薄毛対策としてかつらを使うことも多いと思います。

昨日お話しした脱毛症ガイドラインの中にも「かつらの着用」について記載があります。

日本皮膚科学会による

「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン（2017年版）」

についてはこちらを参照してください。

AGA_GL2017.pdf (dermatol.or.jp)

インターネットで簡単に閲覧できます。

「かつらの着用は有用か？」について

推奨度C1：行ってもよい

と評価されています。

かつらは「薄毛の治療法」というわけではないのですが、立派な対処法ではあります。

かつらは男女問わず社会生活を送る上で生活の質（ＱＯＬ：Quality of Life）を改善するものとして医学的な評価を受けています。

例えば、

確実な治療法が定まっていない女性の薄毛、

抗がん剤などで一時的に脱毛してしまった場合、

円形脱毛症の一つで全身すべての毛が抜けてしまうタイプ、

などでは治療が難しいことも多く、かつらは選択肢の一つになるでしょう。

もちろん、男性のAGAの場合にも社会生活を送る上で「最終手段」ともなりえます。

かつらは一度着け始めてしまうと、うまくカミングアウトしない事には外しにくくなってしまうことや、定期的にメンテナンス、新調によるコストもそれなりにかかってしまいますが、なにより手っ取り早く確実に薄毛を隠してくれます。

AGAの場合には確立した治療法があるので、できることならかつらが必要になる前にAGA治療で自分の髪を残したほうが良いと思いますが、進行してしまったAGAの方や、それ以外の治療困難な薄毛の場合には「かつらも一つの対処法」と考えてください。

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