こんにちは。夢分析の心理カウンセラーやなぎです。

人は大きな失敗をしたり、希望がかなえられなかったり、気持ちがダウンしていたり、判断が難しいようなことに直面していたり

といった状況にいる場合には、アドバイスめいたことや倫理的なことを言ったりせずに、単に耳を傾けてほしい、と思うことはほとんどどの人が経験しているはずです。

「ムダに口をはさまないでいいから、黙って聞いていて」と感じることは、特に女性の場合には多いようです。

前回の記事では、役割を遂行することは多くの場合『自動的』なものになってしまっているので

それに反した応答がされてしまうのも致し方ない部分がある

ということについて書きました。

しかし、致し方ないではすまない部分があります。

それは、「アドバイスや倫理的意見といった余計なことを言わずに、単に黙って耳を傾けてくれる人なんていない」

あるいは、「（黙って耳を傾けてくれる人なんて存在しないので）そもそも他人に心の内について話しても無意味だ」

といった誤った思い込みを抱いてしまうことです。

その思い込みが強すぎると・・・

他の誰かにはなしを聞いてもらいという選択肢をそもそも考えつかない（その選択肢が無意識下に沈んでしまう）ということにさえなってしまいます。

そうなると、自分だけで問題を抱え込まなければならず、問題の具体的解決も自分自身のみではからなければならなくなってしまいます。

もちろん、どんなことでも誰かに話を聞いてもらいさえすれば問題が解決したり、気分の落ち込みが解消されるというわけでは決してありません。

とはいえ、「したことはといえば、単に話をきいてもらっただけだったけれども、それによって気持ちがスーッとした」ということが起こることは多いわけですし

他人に話すことによって、頭の切り替えや整理ができたり、自分だけでは考えつかないようないいアイデアが浮かんだりすることも多いので

「問題が解決するかはわからないけど、他人と話をすることによっていい方向への手がかりが得られたり、気持ちが落ち着くかもしれない」と思えることというのは、大変重要なことだと思います。

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