こんにちは。夢分析の心理カウンセラーやなぎです。
ここ数回にわたり、『個性』について書いてきたので、もう一回だけこれについて書こうと思います。
こころの深い部分を重視したユングですが、彼に刺激を与えたといえるのが、ご存知フロイトです。
ちなみに、誤解されている部分が多いのですが、ユングとフロイトは師匠と弟子という関係ではありません。
精神科医としての臨床と研究に携わったユングと、神経学の研究者であったフロイトでは、そもそも出身が畑違いです。
無意識に関するフロイトの考えが先駆的であり、それにユングも触発されたことは間違いありません。
ただ、フロイトの考えに共感できることはしたけれども、ユングはそもそも独自の見解をもっており
それが原因で後に決定的に袂を分かったことからも、強いて言えば共同研究者というところでしょう。
それはさておき、ユングは精神病圏の人たちの治療に当たっていた経験から、むき出しになっている彼らのこころの内側の多様性に気づいていました。
壮絶なまでに多様な彼らのこころの世界を身近に見ていたユングにとっては、それを十把ひとからげにするようなことができなかったように思います。
マンダラに関する彼の著作に掲載されている多くの人のマンダラをみていると、さもありなんと思わされます。
その一方、フロイトはヒステリー症の人を中心とした神経症圏の人々と向き合った際、そこに共通するものを見出しました。
それは幼少期において経験した心の傷でした。
さらに進んで、人生のどの段階において周囲との関係がどうであったか(対象関係論)、そしてこころのエネルギーがどこに向かい、それが充足されたかどうか(リビドー論)
ということに関して、共通するものを見出そうとしていこうとしました。
ここまでご覧いただいてお分かりになったと思いますが、フロイトは『共通するもの』に着目することによって、『全体』に関する知見を得ようとしていた事が分かります。
その背景にあったのは、彼が創始した精神分析学を物理学などに比肩しうる典型的な『科学』の地位に高めたい、という彼の渇望です。
フロイトが活躍した頃から、数学や物理学といった『科学』によって、世界は大きく変わっていきました。
そんな数学や物理学に肩を並べるような、影響力が大きくく、かつ『正統的』と目されるようなものに精神分析学をするために必要であったのは、『普遍性』です。
数学や物理学が有効で強力であるのは、それが(ある一定の条件化では基本的に)どんな状況でも正しいという普遍的妥当性によります。
この観点からいえば、『個』がもつ多様性ではなく、『全体』が有する共通性(普遍性)こそが重要なものとなります。
数学や物理学といった自然科学をモデルとした精神分析学は、一定の功績を挙げていることは確かです。
たとえば、何歳くらいの子供であればこんなことができるようになっているのが一般的、といった基準というか目安について研究する分野は発達論とよばれますが、それに一定の貢献をしているからです。
ただ・・・
フロイト派の貢献の大きさは認めるにしても、普通のひとにとってやはり重要なのは私たちひとりひとりの心の中身とその有様です。
目安(めやす)はしょせん目安です。
そもそも、こころの有様については、数学や物理学といった自然科学的モデルではなく、人文科学である解釈学で理解する方が適切だと思うのです。
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