インキュベーション法　ハードルは高いかもしれませんが、その分・・・

こんにちは。夢分析の心理カウンセラーやなぎです。

引き続き『インキュベーション法』について書きます。

ここまでその歴史的背景、特長といったことについて書いてきました。

ただ、ものごとにはすべからくメリットとデメリットがありますし、更には『合う合わない』といった相性のようなものもあります。

それは『インキュベーション法』においても同様です。

まずは『インキュベーション法』を用いることができない方についてですが

通常の夢分析やイメージ法と同様に、無意識という心の深い部分について扱うので、そこが安定していない方には用いることができません。

通常の夢分析やイメージ法に比べると、安全性は高いように感じていますが、それでも一定以上の心の安定性は必要だと考えています。

このことは別の意味からもそう言えます。

どういうことかというと、『インキュベーション法』では有益な情報を受け取ることができるのですが（これを情報のダウンロードと呼んでいます）

どうも、その情報量がかなり多いようなのです。

その情報は意識に上るような意識レベルの情報と、意識の表面にはのぼらないような無意識レベルの情報の両方があるからだと感じています。

そのため、頭がかなり疲れます。特に最初の頃は、頭が重いような感じさえすることがあります。

このように多くの情報を受け取り、それを有効につかうためには、一定以上の知的・精神的な成熟が必要となります。

また、ある程度以上の社会経験もあったほうが、ダウンロードされた情報はより有効に使えるはずです。

したがって、『インキュベーション法』を用いることができる方は、人生経験もあり、知的・感情的能力も高い方に限られます。

そうでない場合には、通常の夢分析やイメージ法がより適しているように思います。