引き寄せの法則

こんにちは。夢分析の心理カウンセラーやなぎです。

いろいろなところで『引き寄せの法則』のことは目にします。

個人的にいえば、もとの英語が "law of attraction" なので、『引き寄せ』ではなく『惹き寄せ』のほうが意味的には近いように思います。

それはさておき、これまではこの『引き寄せの法則』に対して、わたしは懐疑的でした。

「本当かもしれないし、そうではないかもしれない」というくらいの認識でした。

しかし、先日にふと「真偽のほどはともかく、使えるかもしれない」と思うようになりました。

というのも、『引き寄せの法則』が有効だったという人は

何かいいことがあった場合、それがたとえ取りたてて言うほどのことでもなくても、『ラッキー！』と捉えるようになっているようだからです。

ここで興味深いのは、ちっぽけとも思えるラッキーな事を受け入れられるようになると、『ラッキー！』と感じることへのハードルが低くなる、ということです。

言い換えると、日常の中で『ラッキー！』とより感じやすくなる、ということです。

『ラッキー！』と感じやすくなると、それに応じてラッキーなものごとを探し出す能力も高まっていきます。

『ラッキー！』なことに対して感覚が敏感になる、ということです。

　　　　　

少し専門的な言い方をすると、これはラッキーなことに対して『選択的注意』(selective attention)の力が高まっていく、ということでもあります、

生活の場で生じる様々なことのうち、『ラッキー！』なものごとを選んで、それに注意が向くようになってい、くというわけです。

ちなみに、細かいことを言うと『選択的注意』という概念は、心理学の中では『認知』という分野ではなく、主に『知覚』という分野で研究されてきたものです。念のため。

それはさておき、そうなるとプラスのサイクルが回りだすようになります。

『ラッキー！』なことに対してハードルが下がり、それに加えて生活の中でそういう要素を探し出していく力も高くなっていくからです。

逆に、気分が落ち込んでいたり、強いストレスを感じている人の場合には

うれしさを感じることへのハードルが上がっており、よほどのことがないとラッキー感を感じられません。

また、ラッキーなことを探し出す能力も低下しています。

『引き寄せの法則』そのものは信じなくてもいいとは思いますが

たとえ１％でもポジティブな要素があることを見つける、という気持ちを持つだけで、気分が落ち込んでいたり、ストレスが強い人も、少しづつ気持ちがポジティブに向かいます。

その際、「たった１％？それくらいでは意味がない！」と考えるのではなく

「たった１％でも、マイナスや０よりはもうけもの！」ととらえ、それを続けることが大事です。

私見ですが、『引き寄せの法則』はキッカケにはなると思いますが、心のあり方全体を変えるには限界があるように思います。

ただ、少しでもポジティブな考え方ができるようになりたいとか、そういう方向にものごとを進めていきたいと感じているのであれば、そのキッカケ作りにはいいかもしれません。

「ネガティブな考え方がしみついていて、ポジティブな考え方ができない」

「気分が落ち込んでいたり、ストレスが強くて、どうしても悲観的になってしまう」

「前向きに考えることができないので、話していても楽しくない、と言われてしまう」

という方にとって、『引き寄せの法則』はそのキッカケ作りにはなると思います。

そのようなポジティブな考え方ができるようになるための他の方法も、リクエストがあればお伝えしています。

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