コンプレックスについて知るための分かりやすい方法

こんにちは。夢分析の心理カウンセラーやなぎです。

以前にも触れたので、繰り返しになるのは避けるために、『コンプレックス』の詳細については過去記事をご覧いただければと思います。

過去記事⇒

『『オチ』のない話しそしてコンプレックス』
『『コンプレックス』と『劣等感』は別物です』

要するに、『コンプレックス』というのは、一般的に誤解されているように

『コンプレックス』＝『劣等感』

ではありません、ということです。

『劣等コンプレックス』というのはありますが、あくまでそれは『コンプレックス』のほんの一部です。

『コンプレックス』というのは、感情や思考が結びついてできた『観念の複合体(complex)』という意味なので、『劣等コンプレックス』はその一部にすぎません。

さて、最近わたしが関心を惹かれているのが、ハワイなどポリネシアの伝統的体系である『フナ』です。

ちなみに、『フーナー』と表記した方がより現地の言葉には近いようです。

その『フナ』などについての解説をしている本があって、今それを読んでいる（繰り返し）のですが、その本が『原典　ホオポノポノ』という本です。

　　　　　

　　　　　（この本です）

この本を読んでいて、あまり一般的には知られていないかもしれないけれど、知っておくと人との付き合い方がよりとりやすくなるようなことが書かれていました。以下に引用します。

『感情的に反応するのはロウセルフだけである。

コンプレックスがなければ、ミドルセルフは論理的にしか反応しない。

しかし、（ミドルセルフに）（筆者注）ロウセルフと共有するコンプレックスがあれば、感情的になり、理性を失う』（同書p213）

ここでいう『ロウセルフ』というのはハワイの言葉で言う『ウニヒピリ』で、無意識・潜在意識とひとまず理解して頂ければ結構です。

同じく『ミドルセルフ』とは、『ウハネ』と呼ばれ、意識・顕在意識と捉えていただければ結構です。

さて、これを例を挙げて説明します。

あなた（女性だとして）は福山雅治が好きだとします。キライという女性はほとんどいないはずですが。

それに対してあなたの友人が「福山雅治なんてダサい、蛭子能収のほうがカッコいい（！）」と反論したとします（想像しづらいですが）。

その反応に対して、あなたが感情が先行して怒りを爆発させてしまった場合には、無意識・潜在意識（ロウセルフ）にコンプレックスがあるといえます。

一方、「誰が見てもそうじゃないと思うよ？」（失礼！）と論理的に反論できる場合には、ロウセルフにはそれがないと言えます。

また、ロウセルフににもミドルセルフにもコンプレックスがある場合には、感情的な爆発に加えて、論理的な反論もしかける、ということになります。

このように、相手の反応が心のどこに由来するのかということを考えると、それに対処しやすくなります。

無意識・潜在意識というものを理論の前提とするような心理学は『深層心理学』とよばれますが、『フナ』の体系はこのように現代の深層心理学にも通じるものをすでにもっていたわけです。

やはり、『フナ』の体系は深い、と感じさせられました。

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