僕はカラオケが苦手だった。

唄うのが嫌いだったわけじゃない。

音楽を聴くのは昔から好きだったし、唄うこと自体も嫌いどころか、むしろ好きだった。

でもカラオケの場になると、人前で唄う事がどうしても苦手で、いつもマイクから逃げていた。

 

そんな自分でも、ある事がきっかけで3年ほど前からヒトカラをやるようになり、また、「ダムとも録音」で自分の歌唱を聴いたり、他の方の歌唱を聴いて参考にして真似してみたり‥。

そうこうしているうち、自分で言うのもなんだけれども、以前より随分とまともに歌えるようになったと思う。

 

 

ダムともで自分の歌を他の方に聴いてもらえるのも、それだけで僕にとっては自信をつける大きな要因になっている気がする。

 

ある時、ヒトカラをやりはじめて以降、初めて人前で唄う機会があった。その時、やっぱり唄うのが少し怖かった。でも、その時ダムともで知り合った多くのダムシンガーさんが、そっと背中を押してくれた気がした。「私たちがついてるよ。自信を持って。」

そして、いつものヒトカラの時ように唄う事ができたのです。

 

 

ヒトカラを始めた頃の自分のダム音源を聴き比べてみると、今はかなり上達した、とは思う。少しづつではあるけれど、上達していく事が嬉しいし、何より唄う事が楽しい。

 

でも、交流させて頂いているダムともさんの歌を聴いていると、まだまだレベルの違いを感じてしまう。その方たちは自身の声質を理解し、長所を活かしつつあらゆる曲を自分なりの歌唱法で表現している。僕はその方たちの歌唱に惹かれながら、自分なりの歌唱というものを、今もまだ探し続けている。