満開の桜
気高く誇り高く
咲き誇り
見るものを魅了する
やがて
桜は散ってゆく
そして
美しい花が消えた桜を
もう見るものはいない
人間も同じ
栄華を極めたものは
やがて堕ちていき
誰にも相手にされなくなる
存在している
心の中で叫びながら
僕は
変わらず
生きていく
クリスマスは嫌いだ
異常なほどに盛り上がるイベント
ケーキを食べて
プレゼントをして
ばかばかしい
誰もが愛する人と過ごせるのに
誰もが愛する人とこの日を祝えるのに
僕にはそれがかなわない
クリスマスのイルミネーション
見れば見るほどせつなくなる
こんな日が存在しなければいい
君とクリスマスを過ごそうと約束したね
でも
君は来なかった
君は僕から遠く離れてしまって
僕らにクリスマスはなかった
今はもう手も届かない
24日も25日もなければいい
カレンダーから消えてしまえばいい
26日に早くなってしまえばよい
クリスマス7が過ぎ去ればいい
12月にはいるといつもそう思う
クリスマスは嫌いだ
冬の日に
君がそばにいてくれて嬉しい
君と共に過ごせる日々が嬉しい
だんだん当たり前になっていき
君の器にに甘えてしまった
八つ当たりもしてしまうし
ついきついことを言ってしまうこともあった
それでも君は何も言わなかった
だから当たり前になっていた
でも君は心の中にためていたんだね
僕は気づくのが遅かった
あの冬の日
君は突然僕の前から去っていった
そのときになって
僕は君という存在の大きさに気づいた
でも遅かった
君は二度と戻ってこなかった
冬が来るたびに
僕はいつも思い出す
君が再び戻ってくることを
今でも心のそこで祈ってる
幸せは目に見えなくて
失くしたときに
初めて
失ったものの大きさに愕然とする
思い出は僕の心の中に
今もあるけれど
果たして君の心の中にも
同じように
今も大切に残っているのだろうか
いくつもの季節を
ともに乗り越え
時に笑いあい
時にケンカしたけど
いまより前は全て過去
どれもが過去の幸せな思い出になっている
ゆっくりと
二人で同じように時を重ね
10年後
僕のそばにいてくれるかな
君は
いつからだろう
桜が嫌いになったのは
美しく咲き誇る満開の桜に
夢と希望をたくしたことが
かつてあった
少年時代
あの頃は純粋で
夢はいつかかなうと信じていた
だが現実は違う
卒業して社会に飛び出した僕
世間の風は冷たく
毎日が挫折の日々
桜は毎年、美しく咲くけれど、
あっという間に姿を消していく
夢もまた同じ
一瞬の喜び
そして その夢は
すぐに指の間からさらさらと消えていく
あとに残るのは
むなしさ
悲しさ
さびしさ
目をみはるほどの満開の桜
そうして
見るものの心をとらえては
姿を消していく
続くことのない一瞬だけの美しさ
それは僕の夢と同じ
とどまることがない
春なのに
僕の心は冬のまま
そこで時がとまってる
再び美しい花を咲かせる
その日まで、
僕はじっと耐えている
みんな口先ばかり
真に受けて 信じて
信じただけに傷ついた
口先ばかりの
ホラ男
そんなやつらばっかりだ
口約束は
その場のでまかせ
そんな人間たちに
ほとほと
あいそがつきた
いつも
僕のそばには
犬のチビがいた
茶色のヨークシャテリア
小さかったからチビ!
まん丸の目がいつもくりくりとかわいかった
僕の後ろを
いつもどこでもついてくる
邪魔だと感じて
イライラしたこともあった
でも
チビは一向に気にしない
気づかないのか
気にしないのか
わからないけど
僕が寂しいときには
そばにいて
僕が不機嫌でも
やっぱりそっとそばにいる
そのチビがこの世から消えた
別れは突然やってきた
いなくなって
初めてチビの存在の大きさに
気づかされた
チビはいつも
傍にいてくれた
僕はチビに何をしてやったろう
邪険にしたこともあったのに
チビは怒りもうなりもしなかった
ただ嬉しそうにしっぽをふって
いつも
にこにこと
僕のそばにいた
近すぎて
見えなかった
どれほど僕の支えになっていたか
もっと大切にしておけば
もっと愛してやればよかった
今はもう言うことも
できないね
ありがとう
って言葉を
一言そういって
チビをなでてやりたいのに
今はもうここにはいない
近すぎて
気づかなかった
ごめんね チビ
いつもそばにいてくれて
ありがとう
長い道のりは
振り返ってみると
意外とそうでもないものだと
この年になって気がついた
苦しいときは
まるで
永遠に続くかのように
毎日
つらくて泣き暮らしたっけ
こんちくしょう
そんな言葉が
なんども口からでそうになった
それは
やりきれない世間への怒り
思い通りにいかないことへの不満
言いたい放題のやつらへの一言
そして
どうにもできない自分への情けなさ
世の中思うとおりになんか
めったにいかない
理想は見事に打ちくだかれ
望みは はかなく消えていく
それでも
わたしたちは
生きていく
何のために?
冷たい風にさらされながら
思い描く未来をつかむこともできず
目標に届くこともできないで
挫折していく
それでも
食べて 息して 生きている
自分の存在価値が見出せずに
もがき苦しむ
誰も助けてくれない
ついには
誰も信じなくなった
話していても
うわべだけのつきあい
今度こそはと願って裏切られて
だから
始めから人間に期待などしなければいい
人間なんて所詮そんなもの
無償の愛なんて小説の中の出来事
そうして
いつしか心は閉ざされ
笑顔が
ほんものの笑顔が消えていった
昔
くったくなく笑ったときがあったっけ
どうやって笑ったのか
思い出せない自分がここにいる
所詮みんな言葉だけ
約束を守ることもなく
言った言葉に責任などもちやしない
そんなやつらがのさばる
この汚い世界に
このまま生きていたくはない
だが
死ぬこともできず
毎日をすごして
そうして時が過ぎた
むなしく
ただ時間が過ぎていった
今、
こうして振り返る
長かったと思ったあの時間は
いま思えば過去のこと
もう何も感じなくなった
年とともに
人間は所詮ひとり
誰一人として本当には助けてはくれない
人生で学んだことは
たぶん
それだけ