女子バスケットボールチームの東京五輪での活躍を機に彼女たちへの思い入れがより一層強くなった



東京五輪後、ヘッドコーチだったトムさんが男子チームのヘッドコーチに就任し、女子チームはその当時からアナリストとしてチームに同行していた元教師という異色の経歴をもった恩塚アシスタントコーチが引き継いだ。


だが22年の世界選手権はグループリーグで敗退し、決勝トーナメントに進出することができなかった。


続く23年はアジアが活動舞台となった。

6月のアジアカップ、9月のアジア大会ともに世界ランク2位の中国相手にいずれも2点差負け。特に中国広州でのアジア大会決勝は、地元中国での完全アウェーの壮絶な一戦だった。2mを超える正確無比のシューターやWNBAで活躍するPFを向こうに回し、大声援(と日本チームへのブーイング)にもひるまず食らいついた。中国が引き離そうとするも最後まで走り回り(スピードと運動量はおそらく世界一)、特に3点ビハインドの残り10数秒では林が起死回生のスリーポイントシュートをねじ込み、中国ファンの悲鳴(または沈黙)を誘った。

その闘いぶりも賞賛に値するが、感銘を受けたのは、ベンチプレーヤーを含めたった8人(日本の生命線であるポイントガードを2名欠く)で戦い抜いたことである。登録人数12名のうち一人が体調不良でユニフォームも着られず、主力選手1人(パリ五輪予選のカナダ戦で大活躍しハンガリー会場のMVPの山本選手)をけがで欠き、若手の2人は力不足で使えずで、フルメンバーの中国相手に8人で回して接戦に持ち込んだのだ(シューティングガード登録の川井選手が急きょポイントガードを務め見事代役を果たした)。

日本代表の粘り強い底力と強い絆のチームワークを感じ取った試合だった。



今年2月にはパリ五輪出場を決する最終予選がハンガリーであった。

ハンガリー会場(ほかにブラジル会場やアメリカ会場など4つに分かれて)での組み合わせは日本(世界ランク9位)のほかに、地元ハンガリー(同16位)、スペイン(同4位)、カナダ(同5位)というまさに死のリーグだった(4チーム中3チームが五輪出場で前回優勝のアメリカと開催国枠フランスは内定)。

初戦のスペイン戦は林の三連続含む高確率のスリーなどで格上相手に辛勝。

続くハンガリー戦は格下相手なので1勝の目論見(これで予選突破だぜ)があったが地元声援の後押しでまさかの敗戦(WNBAプレーヤーの長身選手一人にやられた感じ)。

最後のカナダ戦は勝たなければ出場が絶たれるという崖っぷち縁に追い込まれた(ハンガリーがスペインに負けたとしても1勝同士となりその結果対戦成績の優劣による裁定)。


夜11時からのカナダ戦をテレビで応援した。

当然そのあとは眠りにつけず泣き笑い



そのあと女子バスケットボールの舞台は国内のWリーグへ

という訳で
居ても立ってもいられず、リーグプレーオフの決勝戦のチケットをゲットしてまたまた飛田給のスポーツプラザに試合観戦
バスケットボールを生で観るのは久しぶりで大興奮
右手にある味の素スタジアムではサッカーの東京ダービーがあって混雑(駅を出て左に行くのはバスケットファンで右がサッカーファンみたいなシチュエーション)
単なる感想だが、バスケファンとサッカーファンのファン層というかその気質がだいぶ異なる気がした
スマフォのライト機能が使えず

試合前の練習

タイムアウトのシーン
(デンソーがリードされていて緊張感が伝わってくる)

競泳やバドミントンのように淡々と競技が進むような緩やかなムードとは対極的
会場内は選手と観客が一体となっての運命共同体的盛り上がり
場内の絶叫アナウンスが興奮を後押し

第2戦はWリーグ史に残る7400人以上の観客動員数を記録(過去最多)
※第1戦は4300人という発表だった

近い席が取れたので
選手の試合にかける思いが伝わる迫力の臨場感


私はWリーグの特定のチームを応援しているわけではなく、日本のバスケットボール選手全体の活躍と成長を見守り、願っているファンなのです愛

だが、ミラー効果だろうか、中立応援のスタンスのはずが、否応なしにデンソーチームに心が傾いていくのを感じた

まきちゃん!ひまわりちゃん!エブリン!がんばれ✊
と心の中で叫んだ

が、結果は2勝1敗で富士通レッドウェーブが16シーズンぶりにタイトルを獲得した。

東京五輪のメダリストメンバーでもある3人
町田瑠唯(中央)の頬は涙にぬれてた
宮澤(右)と町田は代表に復帰するだろう!

富士通は徹底したしつこいディフェンスでデンソーからたびたび24秒バイオレーションを奪っていたし、オフェンスは選手全員が有機的に動き回って相手ディフェンスの穴をついて正確なシュートで得点を重ねていた。高さで下回る富士通は選手の動きの質でデンソーを上回っていた。
こうした試合運びは日本代表チームが目指しているバスケットと同じなのではと思った。
両チームとも外国人ヘッドコーチであったが、デンソーのコーチは選手への指示を通訳を通して出していたのに対して、富士通は日本語で選手とのコミュニケーションをとっていた(インタビューも日本語で受け答えしていた)ので、意思疎通がスムーズにいっていたのかもしれない。



今後の予定は、GW中にオールスター戦という親睦大会があるが、それまで各選手は体のメンテナンスを行い、そのあとはパリ五輪代表候補による合宿を行うものと思われる。
多くのメンバーから合宿を通して最終的に12名が選出され、他国チームとフレンドリーゲームを行ったりしてオリンピック本番にむかうのだろう。

パリ五輪の日本代表チームの予選リーグの組み合わせは、アメリカ(世界ランク1位)、ベルギー(同6位)、ドイツ(同19位)となっている。

アメリカと同組という組み合わせは東京と同じだが……

果たして