昨年の暮れに、バドミントンの全日本選手権を現地観戦しました。

会場は武蔵野の森総合スポーツプラザ

最終日のひとつ前の日、つまり各種目(男女シングルス・ダブルス・混合ダブルス)のセミファイナルを見ました。

全日本選手権なので予選を勝ち上がれば中高生も出場できます。
が、さすがに卓球のように小学生対社会人の対戦はありません。
全日本というグレードの高い大会ですが、今年はA代表クラスの選手の出場が少なく、寂しいものでした。
12月の本戦の前、A代表選手は世界各地を転戦するツアーに参加し、多くの試合をこなしてきているので、その疲労や怪我のリスクを考慮して出場を見送ってのことと思いますが、やはり残念でした。
(写真:黄色のユニフォームが社会人、青が高校生ペアでした~試合前の練習)

混合ダブルス東京五輪メダリストの“ワタガシペア”や、レベルの高い女子ダブルスの上位3ペアなどがこぞって欠場していました。

そんな中でも、女子シングルスの奥原希望選手と大堀彩選手のA代表同士の対戦は、見応えがありました。
結果は、幼い子の「あーちゃんがんばって!」というひっきりなしの声援空しく、奥原選手の方に軍配が上がりました。
しかし、その奥原選手も、準決のフルゲームの激闘のつけが回ってしまったのか、決勝では途中棄権の憂き目に遭ってしまいました。
そして、とても残念だったのは、男子シングルス桃田賢斗選手と奈良岡功大選手の対戦がキャンセルになってしまったことです。桃田選手が元世界ランク1位、奈良岡選手が現世界ランク2位(その当時)で、しかも今までこの対戦がなかったときていましたから、この試合を楽しみに来場したファンも多かったと思います。
試合キャンセル(奈良岡選手の棄権により)のアナウンスがあったときは場内が騒然となりました。私もとても残念だったのですが、もっと残念だったのは、そのアナウンスをきいた途端、多くの(バドミントン)ファンが足早に会場を出ていってしまったことです。いくらなんでも他の選手たちに失礼だと思いました。

似たようなことは、先日記事をアップした競泳の会場でもありました。
代表選手選考会最終日の最後を飾る種目は、男子1500m自由形でしたが、その競技が始まる前に多くの(水泳)ファンがスタスタと会場を後にして出ていってしまいました。
名のある選手が出ないからとか、標準記録突破の見込みがないからとかの理由づけにしても、これまたいくらなんでもひどい気がしました。一生懸命競技する選手に失礼過ぎます。

昔、芦ノ湖まで出かけて、かの箱根駅伝を沿道応援したことがあります(東洋大学の山の神、柏原竜二選手が活躍していたころ)。
最後の坂を上り終えた直線道路には多くの駅伝ファンが幾重にも人垣をつくっていました。その目の前を各校のランナーが駆け抜けていきましたが、最後のランナーがいくら待っても姿を見せませんでした。箱根駅伝名物の山登りで大ブレーキを起こしてしまったようでした。前のランナーが過ぎて10分以上も経ったと思います。それにしびれを切らしたのか、その人垣の雰囲気が帰り支度に傾いたとき、それまでほろ酔い気分で応援の音頭(柏原選手の東洋大学をひいきしていたもよう)をとっていたオッサンがひと言、「最後まで応援してやろうよ!」でがらりと雰囲気が変わり、多くの人がその場に残って、最後のランナーを待つことになりました。


最後まであきらめるな!

最後までがんばれ!


と最後まで応援しましょ!