表題をトイメンと読んだ人はよっぽどのギャンブル好きですな
サピエンス全史のハラリさんは、王国にしろ帝国にしろ、会ったこともないトップリーダーのもと結束して国に従うのは、人間がもっている虚構をつくり出す力のなせる技、というような類いの論を展開していたと思う…
大企業の社長から褒められたとか、お気に入りのアイドルからいいねされたとかいうときに、それらは伝聞の形を取るのだろうが、直接会ったことも見たこともないのに強いつながりを感じてしまう。それにほめ言葉は、 本人から直に聞かされるより、伝聞の形をとった方がより一層有頂天効果がますらしい。ほのかに思いを寄せる女性があんたの服装のセンスいいねと言っていたとして、友だちからそれを又聞きしたとしても(嘘だとしても)、天にも昇る思いになったりするものだ
久しぶりに昭和のにおいのすることばを聞いた。
国際ロマンス詐欺
SNS上で、外国人のイケメンあるいは美女になりすまし、好意を寄せていると思い込ませて、最終的にお金を巻き上げるという詐欺
これも虚構をつくり出す人間の優秀な脳ミソの力を利用している。
人と人とのつながりにおいては、SNS全盛時代で、画面越しにあっちこっちにお友だちがたくさんいる。信頼を寄せている人や好意を寄せている人の言うことは信じやすいし従いやすい。
しかしながら、興味のない人や事柄については逆に断りやすい。
一ヶ月程前に、小中の後輩がやってきて、学校ボランティアに登録をお願いします、と頭を下げられた。その前段階には、電話でさんざん同様のお願いをされてきたのだが丁重にお断りしてきたという経緯がある。
後輩は、学校ボランティアを束ねる役割をになっているらしく、自分の守備範囲の中で声かけ活動をしているようだ。
まあ、対面で直に頼まれたら、なかなかイヤとは言えないよ。
学校もブラック企業化しているし、先生も過重労働を余儀なくされて大変なので、協力しましょうってことになった。
さっそくこの前は校庭の草刈り(刈り払い機)作業に行ったし、来週は教室にお邪魔して自習監督をやることになっている。
自習でもリモートよりは対面の方がいいんでしょうよね。小学生には虚構をつくり出す力がまだ身についていないと思うからね。
ところで、知らない人と面接したりするとき、面と向かってやるのはけっこう怖いよね。あのシチュエーション、自分の席のすぐ隣ならどうだろう?
ハナシは逸れるが、ホステスさんがいるクラブとかコンパニオンさん同席の宴会なんかでは、そういった人達と対面しているより、すぐ脇に鎮座していたりしたほうが親密感はわきますよね。“信州信濃の蕎麦よりもわたしゃあんたのソバがいい”って言いますよね。
そういう意味では、麻雀でやるトイサシは心理的にみても理にかなっているのかな?
※トイサシ(対さし)とは、麻雀で向かい合った者と差し馬の勝負をすることで、その相手との勝ち負けによって点数がさらに上乗せされる仕組みの約束事
コート上で覇権を争う球技なんかは、ほぼすべてが対面形式だからね。陸上競技や競泳種目は敵がすぐそばにいるよね…
こわいおにいさんとは対面したくないね!