昨日、MT-01のクラッチ交換が完了したと連絡がありました。

1週間で仕上げてくれるとは…帰省する前に少し試走したいと考えていたので、ありがたや。

いつも通り駐輪場に防犯ロック類を置いて、徒歩でYSPに向かいます。

今日の隅田川はいつもよりジェットスキーやプレジャーボートが多めでした。

来年の今頃、私は都心に居ない可能性が高いです。今年船舶免許を取得するなら教習所まで徒歩圏内ですが、引っ越し後だと難しくなります。どうしたものか…

出発時は曇っていましたが、晴れてきました。

バイク装備だと暑い…

定刻に到着しました。

クラッチのプレート類を純正で新品交換、スプリングをバーネットのコンバージョンキットでコイルスプリング式に変更してあります。

スプリングレートは3種類選べる内の「中」にしましたが、結構重いな…スリッパークラッチしか知らない方だと驚くかも知れません。

XSR900から乗り換えた時は私もクラッチの重さに驚いたのですが、今回更に重くなりました。

渋滞を走る際は暫く握力トレーニングになりそうです。

費用は6.5万円弱。バーネットのキットは別途調達しているので、今回の総額は11万円くらいになります。

費用はかかりましたが、クラッチ周りのトラブルとは暫く無縁と考えると妥当かな。オイル交換も行っているので、クラッチ単体だと10万円を切るくらいですかね。

エンジンを始動して、半クラの位置を確認します。

スプリング形式を変えただけとはいえ、コイツは強化クラッチみたいなもの。繋がりがシビアになっていないか心配していましたが、特に問題は無さそうです。

さて、試走してみましょう。

…鈍感な私でもハッキリと違いが分かります。

明らかにクラッチの繋がりがガチっとしたものに変わりました。

これまで高速域でしか気付いていませんでしたが、滑りの症状は低速域でも出ていたのかも。

道すがらにあったライコランド東雲店に立ち寄りました。まぁ特に買いたい物も無いので、コーヒーとタバコ休憩ですね。

SP忠男のイベントで、現行のXSR900が展示されていました。先代型の元オーナーである私は現行型にネガティブな印象を持っていましたが、実物を見ると思っていたよりカッコいいですね。

しかしXSR900の「MT-09より質感の高い外装を」というコンセプトは薄れた気がしました。

随所に施されたメタル素材の装飾とマットな塗装、アレ好きだったんだけどなぁ。

その後お店の中も見たのですが、案の定何も購入せずお店を出ました。しかしココで待望の出会いが…

写真がこれしか無かったのですが、奥の方にMT-01が停まっていました。

お店を出た後にどんな仕様のMT-01か拝見してみた後で自分のバイクに戻ると、同じ様な事をしている方が…

MT-01オーナーとの邂逅、3年乗っていて初めての事でした。

しかもこの方、50人を超えるMT-01オーナー(元を含む)のコミュニティに参加している方でした。私も参加させて頂き、感謝です。

この出会いはデカい…非常に心強い仲間が増えたのは僥倖です。メンバーの方への挨拶を済ませ、帰宅する事にしました。

帰り道にはもう新しいクラッチに慣れていました。

圧着力が強くなったので、気のせいで無く加速性能が向上しています。久々に「脳が後ろに引っ張られる感覚」を味わいました。

勿論スロットルのレスポンスも良くなり、これまで以上に私の操作を忠実に車体に反映させられるフィーリングです。

帰宅しました。

クラッチ交換の仕上がりには大満足です。ますます相棒が好きになりました。

いつも通り洗車して帰宅…するのですが、今回はもう一つご紹介する事があります。

先達のクラッチ滑り対策の中で「クラッチプレートは減っていない」という事が書かれているのを頻繁に見ました。

今回はクラッチを開ける都合上、上の写真のパーツを全て新品に交換しています。再利用が可能そうな状態なら保管しようと思い、取り外したパーツはガスケットを除き全て持ち帰りました。

簡単に清掃して、状態を確認します。

これが持病の原因と思われるダイヤフラムスプリングです。軽量かつ低コストで製造可能なので、割と多くの車種で採用されていたりします。

MT-01の場合、コレがへたり易いらしいです。15.3kgmの大トルクに対応し切れていないとか…

パット見で変形は確認出来ず。

再利用する可能性は低いですが、保管します。

こちらは上がクラッチプレートで、下がフリクションプレートです。MT-01の場合、各9枚使用します。

両者ともそれほど消耗している様には見えません。

摩耗が分かり易いフリクションプレートはご覧の通り。小さく黒いのが摩耗すると薄くなってきます。

新品を見ていないので何とも言えませんが、摩耗限界だとは到底思えません。

クラッチプレートは摩耗すると段が付くのですが、こちらも極めてフラット。

全ての厚みを合計すると、簡易計測で44.5mmくらいでした。ノギスがないので、あくまで参考値ですね。

新品で46.62mm、使用限界で43.38mmなので、3.24mm摩耗したら限界のところ、2.12mm減っている事になります。残り寿命は単純計算で残り1/3ほど。走行距離ベースであと1万kmくらいは保つ事になります。

やはりダイヤフラムスプリングが滑りの原因ですね。これらのパーツは再利用が可能と判断し、大切に保管する事にします。

後はチェーンと前後スプロケを交換して、今回の整備は完了となります。注文時点で聞いた納期だと、そろそろ受注生産のスプロケが届く筈。

北海道旅行を契機に始めた今回の集中整備ですが私の財布を薄くした代償に、今年17歳になるMT-01は新車レベルの完調を目指して前進しています。

MT-01 クラッチ交換