半年ほど前に、オフィス用キーボードを自費でアップグレードしたいと書きました。

今は北海道旅行を控えて節約生活中…なのですが、このタイミングで実行する事に。

最近、エンターキーが戻らなくなってしまう症状が酷くなった為です。

これまではエンターキーの左上以外を押せば回避出来ていたのですが、最近は何処を押しても一定確率で引っ掛かるように…

コレは本当に、ストレス以外の何物でもありません。

貸与のキーボードなので申請すれば新しい物が支給されるのですが、新品時でもあまり使用感が良くないので自費購入での更新を図ります。

そんな訳で秋葉原のヨドバシへ。

素人ながら、色々触ってフィーリングの良いものを探ります。事前に下調べしていたので、ある程度の条件は絞っていました。

①メカニカル式か静電容量無接点式

キーボードはメンブレン式やそこから発展したパンタグラフ式に加え、メカニカル式と静電容量無接点方式があります。今回はメカニカル式か静電容量無接点方式のみとしました。

メカニカル式は上写真の様なスイッチが全てのキーに配されており物理的にスイッチを押して入力するので、特に打鍵のフィーリングに優れます。

「出典:https://www.gizmodo.jp/2021/11/leopold-fc660c.html より引用」

対して静電容量無接点方式は、その名の通り機械的な接点を持たない方式です。

スイッチ同士の距離が接近した事を静電気で感知して入力する方式で、耐久性と静音性に優れます。

一般的には

静電容量無接点式>メカニカル式>パンタグラフ式>メンブレン式

の順番で価格帯が変わります。

これまで使っていた支給品はメンブレン式で、私用のノートパソコンはパンタグラフ式でした。

②テンキーがある事

私の仕事は数字の入力が多いので、テンキーが必須となります。

テンキーレスはコンパクトになるのがメリットですが、無いと数字入力に両手を使う事になります。コレが私には耐えられない…

私は金融機関に勤務していた時期があるので、電卓を頻繁に使っていました。打ち込みの早さは人に誇れるレベル。

当時使っていた電卓を、黄ばんでしまった今も愛用しています。耐久性を考慮している筈の電卓で、＋が剥げているのは歴戦の証…の筈。

そんな私にとってテンキーの無いキーボードは、タコの入っていないタコ焼きみたいなものです。

③ファンクションキーに間隔がある事

人によっては全く使わないファンクションキーですが、私は仕事上頻繁に使います。

上の写真の様に4つ1まとめで間隔が空いているキーボードで無いと、ブラインドタッチがし難いので不便です。

こういった間隔が空いていないタイプは個人的にアウト。

このタイプもキーボード本体をコンパクトに仕上げられるメリットがありますが、私はコンパクトさよりも使い心地を重視しています。

④オフィスでの使用に適する事

職場で使うので、ピカピカ光るのはダメ。上の写真みたいに虹色に光るのは論外です。

また打鍵音が大きいと周りの方の迷惑になるので、ある程度静音性に優れるキーボードが求められます。

⑤ワイヤレス式

有線式がコスパで優れますが、私の仕事は筆記作業も頻繁に行います。キーボードを動かさずに筆記作業が出来るようキーボードをデスクのかなり奥側に設置しているのですが、入力作業時は必然的に猫背の姿勢に…

一時期作業毎にキーボードを移動させていたのですが、奥側に置いた時に余った配線がディスプレイの視界に入るのが煩わしく、キーボード位置をデスク奥側で固定する事にしました。今も猫背の姿勢でタイピングしています。

無線式なら簡単に移動可能かつ配線に悩む必要はありませんし、デスクをすっきりさせる事が出来ます。

せっかくの自費購入、ならば優先するべきはコスパより快適性でしょう。

これら5つの条件を兼備する商品は、総じて高価になりがちです。とりあえず値段は見ずに、機能性に優れた物を探しました。

いつものヨドバシ秋葉原へ。

30台以上試した結果、最も好みと判断したのはこちら。東プレというメーカーのリアルフォースというシリーズです。

打鍵のフィーリングは他の追随を許さない心地よさ。デザインもオフィスに似合いそうです。

…しかし、お値段が3.5万円。ポイントを加味しても3万円オーバーは、はっきり言ってキーボードに出せる限界を超えています。

キーボードって、コスパに極振りすれば3桁で購入可能です。

コスパより快適性とは書きましたが、機能性がいくら優れているとしても3.5万円は厳しい…個人的にはその半額くらいがギリギリです。

リアルフォースにはおよそ3万円の商品もありました。こちらも機能としては申し分ありません。

というか、ハイレベル過ぎて素人の私には違いが分かりませんでした。

ポイントを加味しておよそ2.7万円…まだ高いな。

もう少し安価な物を探し、納得できる品を選定しました。商品カードを持ってレジへ。

そのままお買い上げと思いきや、在庫ナシ…選んだキーボードは同一商品の中に44種類の仕様があるのですが、私が選んだ仕様は選ぶ方が多いのかも知れません。

幸い全国のヨドバシで京都の店舗が1つだけ在庫していたので、これを取り寄せしてもらう事にしました。

既に手元には届いているのですが、少し使い込んでからレビューを書こうと思います。

とりあえず現時点での使い心地は、非常に満足しています。

仕事に使う道具はパフォーマンスに影響しますし、高いパフォーマンスを維持出来れば最終的に給与に反映されます。

よく道具に拘るのを戒める意味で「弘法筆を選ばす」と言いますが、その反対語として「良工はまずその刀を利くし、能書は必ず好筆を用う」というものがあります。面白いのは「良工は〜」を書いたのが、他ならぬ空海(弘法大師)本人だという事。「弘法筆を選ぶ」だったわけです。

今回の買い物が趣味丸出しの無駄遣いか、はたまた未来への先行投資か。答えは私にも分かりませんが、後者である事を願っています。

無駄遣いor先行投資