「捨てるものは何もない」ということに、最近、改めて気づかされました。

この前、近所のスーパーで葉っぱ付きの大根を見かけました。

葉を落としたものと同じ価格でしたが、迷わず葉付きを選びました。



その茎はほんの少し茹でてお浸しにし、柔らかい先の葉はきゅうりと一緒に浅漬けにして美味しくいただきました。ほとんど何も捨てずにすみました。






かつてはこんな風に物事を全て使うという考え方は持っていませんでしたが、多くの経験を経て、今に至ります。「何の役にも立たないだろう」と思っていたことが、実は後に大いに役立つことが多いのです。

たとえば、不本意な職場に配転されて深夜の居酒屋での独り酒を飲んでいた頃の経験も、今では自分を形成する大切な経験となっています。

カップラーメンを開発した安藤百福さんが47歳で全財産を失ったとき、「失ったのは財産だけだ。得たのは無価値なものではなく、経験が血と肉となった。」と言われたことを思い出します。

様々な気づきを得た今、私は食材を大切に使うよう心がけています。

人生に無駄なことは一つもありません。その時は理解できなくても、すべてに意味があるのです。