札幌で偶然出会った新選組の足跡:永倉新八の意外な物語

 北海道大学の東側にひっそりと佇む歴史の一片に出くわしました。この場所は、新選組の隊士、永倉新八がかつて訪れた地です。その日、北大近くの民泊に宿泊していた私は、スーツケースを引きずりながら偶然この歴史モニュメントを発見しました。




この瞬間から、私の歴史探訪の冒険が始まりました。

永倉新八は新選組の数少ない生き残りで、1871年には松前(福山)に移り、藩医であった杉村松柏の婿養子となり、名を杉村義衛に変えました。その後、小樽に移住し、剣道の師範として新たな生活を始めます。70歳をとうにこえて彼は、東北帝国大学の前身である北海道大学の農科で剣術指導を行いました。

ここまで、くると、アニメ『ゴールデンカムイ』の永倉新八のキャラクターと重なります。アニメでは、北海道の小樽での隠居生活の裏で、土方歳三率いる一味に協力し、資金や潜伏先の提供、さらにはアイヌの隠し金塊を巡る冒険にも参加しています。

この記念碑は、単なる歴史の教科書に留まらない、リアルとフィクションが交錯する場所でした。

永倉新八の生涯とその後の創作物が融合する瞬間は、まさに時間と空間を超えた体験です。

北海道の静かな路地で、幕末の風が今も吹いています。