納屋を作る(5)完成 | 16番ゲージレイアウトのこと..など

16番ゲージレイアウトのこと..など

16番ゲージの鉄道模型レイアウト・白縫鉄道川正線の制作記です。

 前回の記事(納屋を作る(4))から、かなり間が空きましたが、煉瓦の納屋が完成しました。
 
16番ゲージレイアウト煉瓦の納屋の竣工写真
 
 以下前回からの工作過程です。
 まず、屋根瓦を作ります。屋根瓦の作り方は以前も書きましたが、再度書きます。
  

瓦の作り方① 

 瓦の平面図を印刷したケント紙に、0.7mm幅に切り出したケント紙を貼り、マットメディウムを塗布し固める。(瓦1枚を3mm×3mmで製作しており、2.3mm間隔で細帯を貼っています。作図はフリーソフトのAR_CADを使用しています。)

 

瓦の作り方②

 写真のように、瓦を横一列ごとに切り出す。

 

瓦の作り方③

 瓦の横一列ごとに細帯を咬ませ、段差を付けながら貼っていく。

 
16番ゲージレイアウト瓦の作り方1 16番ゲージレイアウト瓦の作り方2 16番ゲージレイアウト瓦の作り方3
 
 こうして作った瓦がこれです。
16番ゲージレイアウト瓦屋根の完成状態
 
 裏側に、1×1角材の垂木を接着します。
16番ゲージレイアウト瓦の裏面の垂木
 
 出来上がった屋根瓦を納屋に載せます。
16番ゲージレイアウト煉瓦納屋の瓦屋根未塗装状態
 
 冠瓦や鬼瓦も紙で作ります。
16番ゲージレイアウト冠瓦や鬼瓦の作り方
 続いて瓦を塗装します。瓦の塗装も前に書きましたが、再度書きます。
 まず、瓦全体を銀色のアクリル絵具で塗装し、その上から、アクリル絵具の白、黄土色、茶色を一部に塗って、まだらにします。
16番ゲージレイアウト瓦の塗装1
 次に、アルコールで薄く溶いた墨汁で全体を塗装します。
16番ゲージレイアウト瓦の塗装2
 
 最後は、納屋が主役の動画です。
 完成した納屋の前を、C56が牽く混合列車が通り過ぎます。
 列車の隙間から、納屋の煉瓦がチラチラする様子がお気に入りです。

 さて、当地でよく見かける煉瓦の納屋ですが、何故こんな構造なのか、その理由は未だ調査中です。
 ただ、煉瓦の納屋との関連は不明ですが、煉瓦の納屋をよく見かける久留米市の南部には、明治から大正にかけて、煉瓦の工場が多かったことがわかりました。筑後川によってできた堆積層から良質の粘土が取れ、これが煉瓦の材料になったようです。煉瓦の納屋について何かわかったら、また報告したいと思います。
 本日も、ご訪問ありがとうございました。
 
参考文献 : 福岡地方の古い赤れんがの化学成分(第1報) 百武 秀 
         福岡大学工学集報 (76), 169-174, 2006-03