地鎮祭 | 不動産屋のひとりごと

地鎮祭

 マンション事業を主に事業としている当社は、春は、工事の着工も多く、連日地鎮祭、安全祈願祭が続きます。こんなときばかり神頼みも変ですが、神主さんにお払いしてもらいます。最近、簡素化することが多いので現地で天幕を張って、五穀を奉献して、桑と鋤等で地鎮祭と言うのは減っていますが、現地でやるにしろ、神社でやるにしろ趣旨は同じです。今は、主に工事の無災害と順調な工事進行を祈願する安全祈願祭の形を取る事が多いです。

 信仰というより儀式ですので重々しい物言い、装いの神主さんが神の降臨を願い、祝詞を上げ、玉串を奉奠します。二礼二拍手一礼の手順で神に祈りをささげます。

 神がかり的なことを言うようで嫌ですが、土地には、神霊、虫、ミミズ、微生物、草木にいた様々なものが存在しており、それらに迷惑をかけることを詫び、清め、工事中の安全とそこにたつ建物の安全、発展を祈願する儀式を行うのです。父祖伝来の土地を独占して使用し、建物を建てるとはそういうことだそうです。

 儀式の厳かさの中で身が引きしまり、荘厳な気持ちになります。土地は、再生産できないもので且つ一度建物を建てると暫くの間はその建物が存在し続けます。             

 我々は、マンション事業を行うものとして、気を引き締め、他のものを排除し土地を利用する事に対して責任感を持ち、この土地の持つポテンシャルを最高に引き出せるよう、また、そこを利用する人たちに喜ばれるよう自覚して事業を行わなければならないと痛感致します。

 地鎮祭、安全祈願祭という貴重な機会を経験する事で自己をその都度反省し初心に立ち返って業務に邁進することを心がけていきたいと思います。