専門用語 | 不動産屋のひとりごと

専門用語

 先日、ある肉屋さんにステーキ用の肉を買いに行きました。応対してくれた店員さんは、肉に対して専門家ではない私達にあれこれ専門的なことを聞きます。プロにとってはいつも使う当たり前の言葉かもしれませんが、私たちには全然分かりません。何とか分かる事の中で理解して購入しましたが、このような経験が日常多く見受けられませんか?その肉屋は肉はすごくいいものを扱っているのですが、サービスと言う点では・・・・。

 他にも携帯電話のサービスセンター、パソコン関係、NTTの案内 あなたは毎日関わっている事だから分かるのは当たり前だけど、素人には分からないよと言う事ばかりな気がします。

 ハウスメーカー、建設関係の人達にも多い気がします。同業の人達とばかり話しているからかもしれませんし、職人とはそういうものだと開き直っているのかも知れませんが。へんな言い方をすると素人のお客である自分に自分の知らない言葉を並べて優越感に浸っているのではないかと思います。

 不動産を専業とする当社でもそのようなことがあるのではと自戒の念を強めます。プロは自分の専門に関して誰よりもよく理解してそれを業としているはずです。プロである事は「誰よりもその専門のことを知っていてどのような人を相手にしても誰にでも分かりやすく噛み砕いて説明できる人」であるべきです。しっかり分かっているのなら自分の言葉で分かりやすく説明できるはずです。専門家同士で専門用語を使って仕事をするのがプロではないはずです。「小さな子供にでも自分のやっている仕事の内容を説明できる」これがプロとして必要な能力です。

 学生時代の恩師(研究会の担当教授)の根岸 毅先生に嫌と言うほど叩き込まれた事が今になって思い起こされます。

「カタカナで一般的になっている言葉もそのまま使うな。」

「内容を理解したならそれを自分の言葉で説明できるようにしろ。」

「言葉の置き換えで満足するな。」

「専門用語を使う事はプロとして恥ずかしい事。プロは誰でも分かる言葉を使ってもプロでいられるはず。難しい言葉を使わなければ権威を保てないのは偽者だ。」

 何よりも言われたのは誰よりも理解しているのであれば誰よりも簡単な言葉で誰よりもわかりやすく説明できるはずと言う事でした。

 不動産のプロとして、賃貸マンションのプロとして誰よりも分かりやすく説明できるプロを目指したいと思います。難しい不動産の仕組みも言葉も分かりやすくするエスクローリアルエステート㈱であることが当社の使命です。