暫く放置していた、腎臓外科 移植外来のお話。
結果は御存じの通りです。
旦那をドナーとする移植は、無期限の延期
実質上、中止。
仕方がないですね。
旦那本人は納得していなくて
こんなに走れるのに
ずっとこれで生きてきたのに
と、陰で1人で言っていましたが
手術してくれない(出来ない)と先生が言っているのですから
仕方がないです。
「残念ですが、よろしいですか?」
「よろしくないですよ」
と、何度も先生と苦笑いしながら応酬していました。
他にドナーになりそうな方は?
と尋ねられましたが
わたしには姉妹兄弟もいないこと、母が高齢なことなどを話すと
それなら献腎移植の登録を、と。
従兄弟や、従姉妹、お子さんから、というのは難しいね、とも言われました。
その通りです。
親戚には話していませんし、話したところで誰も自ら名乗り出てくれるとは思えませんし
逆にわたしも、手術の予後を考えるととても
ハイ、そうですか、ありがとう!
とはちょっと言えないですよね。
そちらにはそちらの家庭があるわけですから。
また、娘に至っては、将来が長いわけですから今後、何があるかわかりません。
交通事故に遭い、腎臓が片方、潰れてしまうかもそれません。
それでも、健康な腎臓が1つあれば大丈夫ですが、それがなかったら娘が透析になってしまいます。
それに、腎臓が悪いわたしの血筋からいっても、娘の腎臓がいつまでもしっかりと機能しているかも解りません。
その時、2つあればよかったのにね、なんてことにもなりかねない訳です。
わたしもやはり、ここは献腎移植の登録がベストな気がしました。
ところが旦那が
「献腎移植の登録はもう少し考えてから改めて致します」
なんて、勝手に返事をしてしまったのです。
へ?
なぜ?
不思議に思って旦那の顔を見ましたが、キッパリ言い切ってる。
さて、どうしたものか?
疑問に思いましたが、とりあえずその場ではそのまま退室し
帰宅をする車の中で話を聞いてみると
その理由というのが、またなんというか、旦那らしいというか。。
循環器の先生から聞いた話では
旦那の弁膜は、普通の人より少し長いそうで
そのため、しっかりと閉じない、というか
ズレていてフタがしっかり出来ていない、ということだそうです。
これは、わたしが先生から聞いた話ではなく
旦那が12月の検査の時に循環器の先生から聞いてきた話です。
そして、今すぐにどうこう、という訳ではないので
とりあえず暫くは普通に生活をして、6月に再検査ということで、とのことでした。
で、ここで
なぜ旦那が献腎移植を今すぐに登録する返事をしなかったのか
ということになるのですが、旦那は車の中で
6月までに自分の弁膜を正常に戻す、と言うのです。
(꒪ω꒪υ) ドーユーコト?
弁膜が短いって言うんなら、伸ばしてやろう!って思ったし
その方がやりやすい気がするんだけどね
短くしなきゃならないっていうのはちょっと難しそうだな~
出来るなんて話は聞いたことないよ?
しかもどうやればいいのかも解らないよ
でもさ、ヤルよ
とにかく手術が出来るような健康な弁膜にすりゃあいいんだろ?
だから、登録は6月までもう少し待っててよ
今、登録しちゃったらさ、俺、諦めちゃう気がするんだよ
だから、6月まで待っててよ
Σヽ(゚Д゚; )ノ ナンダッテー!
全く、諦めが悪いにも程があるよね
変なやつ、変なやつだとは、ずーーーっと思っていたけれど、ここまでとは(笑)
自力で弁膜をどうのこうのする、なんて、あり得ない
でもね、こんなことを帰りの車の中で言われたら
重たかった空気が一気に和んで、つい笑っちゃって
帰りに買い物までして仲良く帰ってきちゃいました
わたしも、どちらかといえば楽天的だし
幸い今のところは体調も良くて落ち着いているし
(ちょっとリンとカリウムがヤバイけどね💦)
だから、この旦那の申し出を笑って聞くことが出来た。
なに馬鹿なこと言ってんのよ!
とは、ならずに済んでよかった~。
以前のわたしなら、そこで一喝しちゃったかも
そしたら車の中は最悪だよね💦
本当に、この瀬戸際にこんな馬鹿げたことを言われて
普通なら頭にきそうなところ、笑える余裕。
よかった、わたし、まだ笑えてる
そう思ってホッとしました。
そして、無理とは解っていても、もう少し待ってみようかな、と思っています。
6月まで答えを先延ばしにしているだけ、現実的ではない
と、言えばその通りかもしれませんが
今はこの旦那の気持ちが嬉しいというか
馬鹿らし過ぎて愛おしいというか
本当にそんな気持ちです。
じゃ、気力も体力もつけておかなきゃ、だね
今日も、足を運んでくださって、読んでくださって、ありがとうございました
ここのところ寒い日が続いています。
体調を崩されませんように
悪い足元に気を付けて、お仕事や病院や透析に通ってくださいね。