2型糖尿病多剤併用療法の効果 | 糖尿病を完治させる。

2型糖尿病多剤併用療法の効果

以下はどうでも良い時代遅れの研究ですが一応書いておきました。

英国Nottingham大学のJulia Hippisley-Cox氏らが行ったコホート研究で、英国のプライマリケアデータベースを利用して、それら2種類を含む糖尿病治療レジメンが、下肢切断、失明、腎不全、高血糖、低血糖に及ぼす影響を分析し、それぞれの利益と害を分析し、その結果 2型糖尿病患者に対するDPP-4阻害薬やチアゾリジン誘導体を含む3剤併用療法は、メトホルミン単剤療法に比べ網膜症による失明を減らすなどのデータが報告された。

詳細は、BMJ誌電子版に2016年3月30日に掲載された。


これらのデータは、糖尿病治療薬の組み合わせが血管合併症の発症率に影響を与えることを示唆している。


交絡因子が残存していた可能性はあるが、今回のデータは糖尿病治療の選択に役立つと考えられる。

メトホルミン単剤治療と、いずれか2剤を併用していた期間を比べると、高血糖のリスクは、メトホルミン/DPP-4阻害薬併用(0.78、0.62-0.97)またはメトホルミン/チアゾリジン誘導体併用(0.60、0.45-0.80)時に有意に低かった。


一方、SU薬/チアゾリジン誘導体併用は高血糖リスクを有意に上昇させていた。低血糖リスクは、SU薬/チアゾリジン誘導体併用時が13.22。

SU薬/DPP-4阻害薬併用時が5.93と高く、これら2剤の併用は、重症腎不全リスクの有意な上昇とも関係していた。


SU薬/チアゾリジン誘導体併用時には、下肢切断リスクも有意に高かった。
さらにメトホルミン単剤と、いずれか3剤を併用した期間を比べた。


低血糖のリスクは、メトホルミン/SU薬/DPP-4阻害薬併用または、メトホルミン/SU薬/チアゾリジン誘導体併用時に有意に高かったが、これらのリスクは、メトホルミン/SU薬2剤併用時と同レベルだった。


メトホルミン/SU薬/チアゾリジン誘導体併用時の失明リスクは、メトホルミン単剤に比べ有意に低かった。メトホルミン/SU薬/DPP-4阻害薬併用時は差は有意ではなかった。
と言うことですが糖尿病もキャリアが永いとこれらは研究結果を見るまでもなく予測がつきますね。


私はもうSU薬の出番は終わっている。と見ています。

又、アクトスに代表されるチアゾリジン誘導体も投与により、平均1.38kgの体重増加がみられ、約3年間の投与で3~4kg増加を認める場合がある。といわれるお薬で、今まだ使うDrがいるとは思えません 。

以下参照
http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/hotnews/bmj/201604/546631.html