書家の加藤光峰先生をご紹介しました
まずこの笑顔からもお分かりかと思いますが
KITTEで見る作品はまた違った魅力があって
加藤先生にインタビューした際に
そして改めて、私の今生きている時代って
加藤先生と先生の娘さんの美山さんから
先生の人生が詰まったお言葉や作品を
加藤先生のお人柄が印象的
なんと加藤先生は現在82歳
とは信じられない体力と精神力をお持ちで、
どこまでも学ぶ姿勢と興味関心の広がる
懐の深い方なんです
お話を伺いながら私も心がホッと落ち着いて
じんわり温かくなりました
そんな加藤先生は、
東洋漢字圏特有の芸術と言われてきた書を
古代文字という漢字の始原に立ち返り、
感性と思念で書の表現の新しい地平を開拓し
亀甲文字を日本で初めて書で表現された方
一貫して古代文字を主にしたモチーフに絞り
『墨線の生命』を追求し続け、
亀甲会を主宰して毎年亀甲展を開催したり、
日本はもちろん海外でも個展を開いたりと、
50年以上こだわりを持って
活動し続けていらっしゃいます
では、加藤先生のプロこん！は…
「自分に真摯に生きてこそプロ！」
人と芸術は非常に似ている。
正直、天命か運命か。
よく資格があれば…と言うけれど、
資格というのは問題解決能力を学ぶこと、
いわゆる受け身。
でも芸術というのは問題作成能力。
自分で自分の問題を作って
解決できるかどうかということ、
いわゆる能動的。
つまり本来、人間というのは
芸術的な生き物であって、
だからこそ個性や天性によって
芸術のジャンルが益々面白くなる。
人間の勝手さこそロマン。
時代背景と人と文字は繋がっていて、
いつの時代に生まれてくるのか、
いつの時代に生きるのかによって
表現も全く変わってくる。
自分の場合は、たまたままだ日本で
亀甲文字を書で表現する人がいなかったから
第一人者になった訳であって、
その時代に生まれて生きていているからこそ
今のスタイルの書家としての自分がいる。
せっかく天から与えてもらった機会、
タイミングに対して真摯に向き合えるか
どうかがプロとの境目なのではないか。
そして、初めて古代文字に出会った時、
その文字から人間の不可思議や個性、
その時代の人に興味が沸いて、
文字から目が離れなかった。
まさに第六感が働いたんだね～！！
と加藤先生、目を輝かせながら仰っていて、
その当時の文字に出会えた感動や感性が
今もなお変わらず心にあるからこそ
追求し続けられるのでは、と感じました
そんな加藤先生のメッセージを
作品からも感じて頂けると思いますよ
現在、KITTE丸の内 1階アトリウムにて
開催中です
私も早速伺ってきました
この空間にパワーが漲っているような
説明して下さった中でも印象深かった
「筆墨乱舞」の作品
【まるで他人が執筆をコントロール
しているかのようなミダレとマトメ、つまり
響きと静寂の両極端が同時に感知される】
と先生からのメッセージ…
なんて人間らしさ溢れる作品なんだろう
人間って両極端を持ち合わせているものだと
私は思うんです
身も心も周りの人や環境や影響によって
その都度大きく変化していく…
この作品への感じ方も
その時その時の自分次第で
見え方が違ってくるだろうなと
どんな時代なんだろうと・・・
時代を考えるって大切なことなんですね
今年のエネルギーをたっぷり頂きました
こちらの作品展は明日1/9(月・祝)まで、
以降は・・・
3/3(金)〜7(火)第48回龜甲展@上野の森美術館
5/1(月)〜21(日)光峰プラタナス展(個展)
@東京アメリカンクラブ
と今年も大活躍の加藤先生
詳しくはこちらからも
これからも楽しみにしています
