今日は万歩計アプリいわく14.18kmも歩いたとのことなので、『ファイアーエムブレム 風花雪月』についてストーリー部分について話していこうと思うよ(?)。

 ネタバレ要素は…まああると思う、というかタイトルに出してるテーマソングの『フレスベルグの少女 風花雪月』の歌詞って初めて聴いた時は分からないんだけど、結構なネタバレ要素含んでると思ってる。登場人物のエーデルガルトの心情を語った歌で彼女の作中の役割と少女感性を介しての思いだったりとかが、歌を通じて作品のストーリーにがっつり咬んできていると思う。

 

 

 主人公は凄腕の傭兵『灰色の悪魔』でひょんなことから、ガルグ=マク大修道院付の士官学校の教師をやることになる。そこから物語は始まり、3人の級長のうち誰のクラスの担任になるかで最大4つのルートの物語を経験することになる。

 公式のPVやなんかで既に見放題の情報だし隠さず触れていくけど、2部構成の物語になっていて1部は士官学校編、2部は戦争編となっていて物語の差分というか分岐というかそこいらは主に戦争編に絞られる。

 分岐先のシナリオ構成は最終的な目的も結末もルートごと全く違う上、相当な数いるキャラクターそれぞれ自陣営に引き抜いた場合、そうしなかった場合、今歩んでいるのはどのルートなのか、などが影響し彼らの思惑の全容を把握するのは容易ではないほど細かな差分が仕込まれている。

 各キャラクターのエンディング後の人生も単独・ペアなど支援関係の会話進行度によってかなりのパターンが用意されていて、遊びつくすほど遊べば優に年単位の時間を投じることになるんじゃないかと思う。そういった作品自体の深みの面を考えると販売価格は驚くほど安いと思う。

 少なくともこの作品の数年前にリリースされたニンテンドー3DSの『ファイアーエムブレム if』のルートごとにアンロック課金が設定されている仕様の作品を考えると、1ルート余分に遊べるのに追加料金なし、有料DLCも存在はするがもう1つの学級の特別編も遊べるようになる上、そのシナリオのキャラクター達も本編に介入させることが出来るようになり更に遊びつくすまでの時間を延ばせるという大サービス仕様。

 更に分作として別個に『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』という作品も発売されていて、この作品の世界フォドラを体験しつくそうと思ったら時間がいくらあっても足りないんじゃないかと思うほど豊富なコンテンツが用意されています。

 …え?どうせあんた無双の方は3Dアクションだから途中で投げたんだろうって?…はい、おっしゃる通りです(笑)

 

 

 おおまかにどういった作品なのかを説明したところで、今日語りたかった話を書いていく。まず1点目、世間の評判はともかく、ストーリーに重きが置かれた分、SRPG部分は犠牲になっていると感じるレベルデザインな作品だと思っています。

 高難易度モードで遊ぶほど編成の自由度や攻略パターンが固定化されていくと感じるほど、最高難易度のルナティックは敵のステータスインフレがすごいです。ルナティッククリア特典でクリアしたその証としてタイトル画面の背景色が変わるというものがあるんでそのために1度クリアはしたけど、所謂ああファイアーエムブレムやってるなあっていう感覚はハードまでのような気がします。敵から狙われたら基本死ぬ、だから避けて削る要員を設置して次のターン総攻撃し殲滅する、避けられない又は反撃される公算が大きい相手は反撃されない射程から処理、できなければ巻き戻し又はリセット。ゲーム終盤は気づけばこの繰り返しになっていたように思う。戦略シミュレーションってこうだったかなあ?と思った。

 多少簡単に感じても、その慢心が原因で思わぬ失敗があるとか、アイテム回収や仲間の説得など完全クリアするには無理な進軍を強いられやすいからそこに誤算が生まれるとか、そういうのがいいなとは思った。

 ただまあ、この作品のすごいところというか優しいところは難易度選択が途中でも可能というところで、私のように最高難易度だとコレじゃないって思い始めたときはその時点から難易度を下げるという選択肢が残っていること。これは作品の魅力につながっていると思う。

 

 もう1点は、ネタバレになっちゃうけどこの作品ならではの魅力なので書いちゃいますが、敵対した教え子や同僚教師たちとは死合う以外の選択肢が一部例外除いてない、そこが今までのファイアーエムブレムと違う。

 今までのファイアーエムブレムなら多くて2人ぐらいちょっと倒したくないかもっていうキャラクターが含まれている程度だったように思うけれど、今作、選ばなかった学級のキャラクターは必ず敵対、エーデルガルトを選びなおかつ大教会に背を向けた場合さらにそこにかつての同僚教師もその選択肢に入ってきます。

 ただ、選んでない他のクラスの奴なんか興味ないよ、なんなら名前と顔一致してないし自分のクラスの子たち生きてるから別によくない?って初見プレイの時は思うんじゃないの?って思いますよね?…思わない程度に交流を強いられるから辛いんです、そしてその辛さがまたイイんです(笑)

 個人的にアロイスさんを味方にしなかった時の『紅花』ルートで対峙したときがマイベスト(あえて言おう、ワーストではない)苦しかったポイントでした。アロイスさんの日常に1部でさんざっぱら触れてきたら、彼と主人公の父親ジェラルトとのつながり的にも、父親の死の顛末的にもアロイスさんの立場からしたら主人公はまさに灰色の『悪魔』でしかないから死合うことが苦しいなんてもんじゃない(笑)

 アロイスさんに限らずなんだけど声優さんの熱演がとにかく凄くて、そこもまたいいです。レオニー、イグナーツを殺したあとのジュディットさんのコメントとか気合入りすぎててただただ涙流れた。…でもやり切るしかないからジュディットさんも殺りましたよええ(´;ω;`)

 とまあ、そんな「心をえぐり取る狂おしいあの瞬間(とき)のすべてを壊すために開けられる扉」があるんです。それは全生徒教員片っ端から勧誘してしまうことです。そうすれば級長と参謀キャラ以外(例外あり)は皆死合うことなく心穏やかにファイアーエムブレムに集中出来ちゃいます。…ただ、めちゃ味気ないから推奨しませんけどね(笑)

 

 

 

 ということで、「リビングを渡る(エアコン)風が足の火照り冷ま」してきたので今日はこの辺で。

『フレスベルグの少女 風花雪月』と『フレスベルグの少女』の違いやなんかにも触れたかったけど、まあまたの機会にしてしっかり歩き疲れた足を癒したいと思います。

 明日もいい日でありますように。