今回は浦伏影郎の逆井雅香に行った傷害行為の理由についての話をします。それには浦伏影郎の正体が或真敷ザックという1話時点で馴染みのない名前の人物であり、その人物がとある事件の被告人となってしまい、その弁護士が最初は牙琉霧人だったが裁判前日にとある理由で成歩堂龍一に変更になった…ざっくり言うとこの事実が前提知識として必要になります(笑)
いやあ事実並べただけなんだけど、我ながらこの内容を書いた時点で1話の話する気ないだろって思う程度に唐突なネタバレオンパレードに笑ってしまう(^^;)
ただね、ほんとにこれ大事というか…なるほどくんに依頼し直してることも含めて1話のキーポイント。浦伏が殺害された理由だし牙琉霧人がある種人生狂わされた…いや自分で地獄に突撃しに行ったみたいなもんだけど、王泥喜くんの出自とか4話の全部が1話の内容みたいなとこあるというか(^^;)
自分で書いてて何言ってるかわかんなくなるけど、本当にそうなんだよね。…多分。作中描写を見るには。順にまとめていこうと思う。
まず浦伏(奈々伏)の真意としては、牙琉霧人を信用できない人物として弁護人から排除したはいいものの、すさまじい洞察力を持った浦伏をポーカー勝負で負かすぐらい真実への到達力が強いなるほどくんに代えてみたが、それでも葉見垣の贋作師の情報から牙琉の罠でなるほどくんは負けることを察した。だから自身が有罪になっても、まかり間違ってなるほどくんが勝っても相棒のバランに罪を着せることになって、天斎から託された或真敷一座の興行権が無傷で済まないと考え逃亡者になって自身とバランにかかる殺人の疑いを煙に巻くことを選んだ。
しかし、興行権の無事が担保できる年月が経って娘のみぬきにそれを譲るために会いに来たついでに、牙琉の罠に案の定敗れ様変わりしたなるほどくんから養女として預けたみぬきを引き離そうと考えた。そしてイカサマ師の逆井雅香を囲ってポーカー勝負を仕掛け、牙琉の罠にハマる程度の見込み違いの人間として負かすことによりみぬきを取り戻そうとする。
だけど目論見はハズれて、なるほどくんはみぬきとしっかり親子の絆を育んでおり、急ごしらえのイカサマコンビを負かしてしまう。浦伏はあることを悟り葉見垣をすぐ殴ってしまう程度の手の速さがゆえに逆井雅香を殴ってしまう。
悟ったこととは、7年前の裁判、なるほどくんを信じて任せておけば自身の無実もバランの無実も興行権の行方も全て真実のもとに全て望む形に解決できたのではというビジョンだった。だから自身の甘さゆえ行き場のない怒りを暴力という形で逆井雅香にぶつけてしまった。
7年前の裁判は牙琉からみぬきが受け取った偽造の証拠を提出してしまい取り返しのつかない状態に思える状態になった時点で、浦伏が逃亡して現在の状態になったが、あそこで逃げずになるほどくんを信じて行く末を見守っていれば、真実にたどり着き今の惨状には行きつかなかったとみぬきとなるほどくんの絆を目の当たりにして確信した。
…というところが真相と思われる。イカサマサカイさんは可哀そうというかとばっちりだが、7年前なるほどくんを信じ切れなかった浦伏の精神力では受け止めるでも自虐行為に走るでもなく八つ当たりになったのはかなり自然で頷ける内容かと思う。
といったところで今回はこれにて。明日は牙琉霧人の本エピソード内の凶行の動機についてまた私見を書いていこうと思うよ。明日もいい日でありますように。