AFFINITY :AFFINITY | 闇の杜倒れ

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趣味と不利益のどろどろ日記。


レコード会社…まぁ、カッコよく言えばレーベルって言ってますが。
それぞれのレーベルには、レーベルの持つブランドイメージとか、ブランドの持つ音楽性を意外と大事にしておりまして…

例えば初期のVirginとかは、マイク・オールドフィールドの「Tubular Bells」に代表されるように、当時アンダーグラウンドで蠢いていたようなプログレッシブ(革新的)な音楽性を持ったミュージシャンに日の光を当てるようなレーベルと言うイメージでした。

まぁ、時代の流れにより変遷して行くものもあるのですが、元のブランド価値にそぐわない場合や、新たな価値観を発信しようとする時等は、別会社(レーベル)を設立してそれに当たらせると言う手法は海外に(特に英国)に多いような。



■AFFINITY :AFFINITY(1970)


これはジャケットアートと共に、プログレ、ジャズ・ロックの名盤中の名盤と言われております。

この頃のプログレ、ジャズ・ロック等の印象的、特徴的なジャケットアートの製作をしていた、ヒプノシスやロジャー・ディーンと並び称されている、マーカス・キーフの手によるものです。

これはジャケットの持つ求心力が半端じゃないです。
 
AFFINITYは当時アンダーグラウンドのミュージシャン達の発掘を精力的に行っていた、大手レコード会社からの新興レーベル「ヴァーティゴ」から発表された、同レーベルでの代表作とも言われる名盤中の名盤です。

ハスキーな女性ボーカリストが、如何にも英国っぽい、霧中の暗い雰囲気を醸し出しているサウンドで、ロックでは落ち着きなくぎゃおぎゃおと騒がしいハモンドオルガンが、意外としっとりとしたグルーブを生み出している。

これぞ英国の持つジャズとブルースの融合か?

流石名盤だけあってトータルでの完成度は高いです…

が、結局このアルバムを遺しただけでAFFINITYは解散、消滅してしまいます。

しかしながらこのアルバムはレーベルの持つカラーを見事に表現し、それを強烈に印象に残した作品ではないでしょうかね~。

とは言うものの

一般的には思いっきりマイナーなレーベルなんですがね