ラジオで思い出した。
小学生の頃どうしても聴きたいラジオ番組が有った。
その放送は短波放送だった。
ラジオ短波を聴くにはそれなりのラジオが要る
しかし、小学なオイラにゃそんなもの買う金も無かった。
当時ウチにあった茶色い皮のカバーのかかった、ゴツくて古いトランジスタ・ラジオ。
そのラジオが短波の波長帯をカバーしている事に気付き、部屋に外にリード線を張ってアンテナを作って夜に聴いた。
短波放送は海外のワケの解らない放送がガンガン入って来るので凄く面白かった。
言葉やお国柄も全く解らず、当時は「この人なんでこんなに怒っているんだろう?」と思うような放送もあって、不思議に思いながら聴いていたっけ。
短波放送は天候によっても聴こえ方が変わった。
その頃には太陽活動によっても聴こえ方が変わるって知っていたから、まさに世界中を含め宇宙の音も聴いているかの如く聴き入っていた。
変にエコーがかかった音質も独特だったしね。
大抵聴いていたのは夜も遅い時間。
その時に何故か良く聴こえて来たのがこの曲だった。
■Wuthering Heights:Kate Bush(1978)
当時は誰が唄っているかも全く知らなかったし、今でもケイト・ブッシュが好きな訳でも、特に詳しい訳でも無い。
ただ単に
夜に布団を被り、イヤホンを通して聴いたこの曲が
今でも不気味に記憶に残っているだけ。
程なくしてそのラジオも音を出さなくなってしまったけれど
今でもオイラの記憶には残り続けている。
携帯はコチラ