続きです。
Zさんの衝撃体験から数年後、けーきさんに子供が生まれた。
すぐにはお祝いを持参できそうになかったので、Zさんと一緒にお祝いの品を選んで郵送した。
受け取ったけーきさんからお礼の電話があった。
無事届いて一安心の私に、けーきさんは衝撃の一言を発した。
「お返しどうしよう?」
どうしよう?とはどういう意味か。
お返しの渡し方?渡す場所?渡す時期?渡す内容?
…残念ながらどれでもない。正解は
「お返しをするか、しないか」
過去にはお祝いを贈ってお返しを頂くケース、頂かないケース、両方経験している。
したくてしているのだし、ありがとうの言葉が頂ければ十分だと本心から思う。
後日「使ってるよ」などと感想を言ってもらえると、尚嬉しい。
このような質問は初めてだったので多少動揺しつつ、私もZさんもお返しは辞退した。
その後、どういう経緯か忘れたが、赤ちゃんに会いにけーき家訪問の話が舞い込んだ。
Zさんから「ケーキ事件」他諸々聞いていたので、訪問すべきかちょっと迷った。
ケーキそのものがどうというのではない。
お返しの件といいけーきさんの友人への対応に疑問を感じ始めていた。
場合によっては、再度いや三度以上Zさんが傷つく結果になるかもしれない。
しかし今回は2人いるし、品物は渡した後だがお祝いを兼ねての訪問だ。
そんなに失礼な扱いはしないだろう。
訪問日時が決まり、私とZさんは手土産について相談した。
【続く】