【炎上】岩手県議会議員 小泉みつお(小泉光男)がブログ炎上から自殺の真相



2013年6月25日午前5時頃、一戸町平糠大志田
ダム近くの岸で岩手県議会議員・小泉みつお(光男)氏が死亡しているのが発見されました。

この事件について県警の二戸署は、「自殺の可能性が高い」として捜査を進めたそうです。
現役議員が自殺をしたという事で大きな話題を集めましたが、実はそれ以前から小泉みつお氏は
「ある問題」によってブログが炎上しており、炎上がきっかけとなって自殺したのではないかと言われています。
今回は、小泉みつお氏が起こしたブログ炎上と自殺との関連性について解説していきます。


■小泉みつお氏が起こした炎上事件

自殺する約20日前、2013年6月5日に小泉みつお氏はブログ記事を投稿しました。
その記事のエントリー名は「俺は刑務所に来たんじゃないぞ。中央病院の責任者!」です。

“6月上旬、3日ほど県立中央病院に通い続けていますが、当職とひと悶着がありました。
“241番”、“241番の方”、“お名前でお呼びします。241番の小泉光男さん。”
→ん!僕を呼んでいるの?と気付いた瞬間、頭に血が上りました。

ここは刑務所か!。名前で呼べよ。なんだ241番とは!と受付嬢に食って掛かりました。
会計をすっぽかして帰ったものの、まだ腹の虫が収まりません。”

小泉みつお氏は病院を訪れた際、受付から番号で呼ばれたことに対して怒りを露わにし、
会計を支払わずにそのまま帰ってしまったと言います。
更に、小泉みつお氏は病院の対応についてコメントを残していました。

“ここで、病院内対応に話しを戻します。長いうぐいす色のカウンター
(二階受付⑩番 循環器系統担当のあなた達の事です!)の中に3~4名の職員が居ながら、
“小泉さん。精算-会計の計算-が出来上がりました。どうぞお越しください!”
「お越しください?」。こちらは15,000円以上の検査料を支払う、上得意のお客さんだぞ。
そっち側から、“本日は有難うございました。”と、カウンターの外に出て、
長椅子に座ってる患者の方に来るべきだろうが—。デパートでもどこでも、1万円以上のお買い物客に、
“精算書を取りにこっちへ来い。”と顎でしゃくって呼び寄せますか?”

このブログをご覧の皆さん私が間違っていますか。岩手県立中央病院の対応が間違っていると思いますか!
 
自らを「上得意のお客さん」だと述べ、受付に呼ぶのではなくスタッフが自分のところへ
来て会計をするべきだと主張したのです。
この時、病院側からは番号で呼ぶことに対して、「個人情報の関係上」と説明を受けたようですが、
小泉みつお氏の怒りは一切収まりませんでした。

“個人情報の関係?。馬鹿言っちゃいかんよ。あんたのような個人情報の中身を知らない者が
個人情報と振りかざすから、こんな窮屈な世の中になるんだ。
何時何処で、私が氏名で呼んでくれるなと頼んだ?”


この記事が投稿された結果、ネット上では「県議にふさわしくない」として批判が高まり、
同月7日には「岩手県立中央病院様に、ご迷惑をお掛けしました。」というタイトルで
謝罪する内容の記事が投稿され、問題となった記事は削除されてしまったのです。

しかし、削除される前にブログの内容を保存していた人がいた事から、そのまま
小泉みつお氏への批判は続いてしまいます。
記事を削除した後も批判が続いてしまった事を受け、17日に小泉みつお氏は記者会見を開きます。
記者会見では「公人としての立場を忘れ、著しく思慮に欠けていた。治療費は払った。
病院の慣行や歴史を考えず、不適切だった」と謝罪しました。

また、ネット上での批判を受けて「加速度的に広まっていった」と語った後、
「失敗を謙虚に反省し、岩手県議会にふさわしい議員になりたい」と述べています。


■炎上事件から自殺へ

記者会見を開いてからわずか1週間後、24日夕方頃から姿が見えなくなり行方をくらましてしまいます。
親族は探し回りましたがしばらく見つからず、翌25日の午前5時頃に遺体で発見されました。
現場に到着すると既に死亡が確認されていたそうです。

県警によると衣服に目立った乱れはなく、自殺の可能性が高いとの事でした。
また、司法解剖の結果、死後1~2日が経過しており体内からは高濃度のアルコールが検出され、
事故死の可能性もあるとしています。

この事件について調べてみたものの、結局自殺したのか事故死なのかは不明で、
遺書も見つかっていません。
今回の事件について、そもそも炎上後に批判のメールや電話をもらっていた後も
議員を辞職するのかという質問に対しては、「今後職務にまい進する」と回答しており、
議員としてこれからも活動していく旨を伝えていました。

また、遺体として発見された25日は6月の定例県議会の開会日でもあったようです。
それなのになぜ、小泉みつお氏は突然自殺という選択肢を選んでしまったのでしょうか?


■突然自殺を図った理由を考察

小泉みつお氏は今後も県議員を続けていく意向を示していたにも関わらず、
数日後には自殺をしてしまいます。
自殺を図ったきっかけとなったのは、全国ネットで取り上げられた事が
関係しているのではないかと考えられます。

確かに小泉みつお氏が行った言動は問題も多く、県議として軽率だったと言っても過言ではありません。
しかし謝罪も行っていましたし、そもそも全国で取り扱われるような
問題ではなかったように感じられます。
それでも炎上後、執拗に彼を追い続けたのはマスコミ(特にテレビの報道番組)です。

報道番組では小泉みつお氏の自殺について「ネット上での批判が原因」だと見ていた番組もありましたが、
実際にはマスメディアで報道された事による影響力の大きさや、執拗に追い込むような取材のやり方が
問題だったのではないかと考えられるのです。

例えば、ある報道番組では炎上騒動について知らなかったという地元の町議に対し、
わざわざ問題となったブログを印刷して、それを見せながら感想を聞いていました。
このような取材方法だと、まるで「小泉みつお氏が悪い」
と言わなければいけないような雰囲気になっているとも言えます。

小泉みつお氏は自身の言動を反省したものの、マスメディアによる報道の影響が
あまりにも大きく、その結果、自殺してしまったのではないでしょうか?
あくまでも予想ではあるものの、こうしたマスコミの報道は少なからず影響していると考察できます。


■メディアによる報道被害はなくならない

小泉みつお氏の自殺とメディアの影響について考察してきましたが、
こうした「報道被害」は以前からも度々問題となってきました。
例えば、女優として活躍した夏目雅子氏は、20代後半に
白血病を患ってしまい27歳という若さでこの世を去っています。

当時活躍していた女優という事もあり、メディアでも連日報道がされる程、注目を集めていました。
そんな中、実は彼女の病状は一時回復傾向にあり、病院の廊下や屋上を散歩することもあったそうです。
しかし、彼女の姿を撮影しようと医者に変装して病院に潜入してくる
マスコミもいたことから病室内に閉じ込められ、またどんな報道がされるかも分からない為
テレビや雑誌なども禁止されました。

やがて彼女の病状は悪化してしまい、危篤状態から肺炎を引き起こしそのまま息を引き取ってしまいます。
その後、彼女の棺が自宅へと戻ってきた時にも当然多くのマスコミが押しかけたのですが、
この時彼女の母親が「これであんたたちの思い通りになった」と叫んだそうです。

夏目雅子さんは20代という若さで昭和を代表する女優でもあったことから、マスコミが注目するのも当然です。
しかし、その報道の仕方は相手への思いやりが一切見られず、
自分の事しか考えていない様にも見て取れます。

こうした報道被害以外にもマスコミでは様々な問題点が浮上しており、改善の兆しは見えてきていません。

例えば全文を読めば意味が通るような言葉をわざと切り抜く明らかな印象操作や、
「オタク・悪人・危ない人」と印象付けるような偏見報道、
サクラを使ったやらせのインタビュー、遺族に対する失礼な質問などです。
言い出したらキリがありませんが、これらの問題は以前から指摘されているにも関わらず
 です。


今回は小泉みつお氏の炎上事件と自殺について取り上げてきました。
彼は確かに問題となる言動をしてしまいましたが、炎上後の謝罪で
「これからも県議を続けていく」という意向を示していました。
しかし、その数日後には自殺を図ってしまいます。

アルコールも飲んでいたという事で、事故で亡くなってしまったのか、
それとも衝動的に自殺を図ってしまったのかは不明なままです。
それでも報道の影響力の大きさとその影響力を軽視するような報道の仕方も、
少なからず自殺に影響を与えたのではないかと考えられるでしょう。