凶悪犯罪 大宰府主婦暴行死事件の全貌
脅迫や暴行・マインドコントロールによる傷害致死事件、
太宰府主婦暴行死事件という事件をご存知でしょうか?
当事件は2019年10月20日福岡県太宰府市で起きました。
太宰府市内の、インターネットカフェ駐車場内で女性の遺体が発見されたのです。
無残な姿で死体となっていたのは同市内に住む当時36歳の主婦でした。
この事件は太宰府主婦殺人事件と称され、いくつかの謎を残す殺人事件となりました。
逮捕された犯人はサイコパスを感じさせる残忍な手口で主婦を殺しています。
果たして、残忍な手口とは?謎とは?
本記事では大宰府主婦殺人事件の全貌を明らかにしていきたいと思います。

事件の概要
大宰府主婦殺人事件はまだ記憶にも新しい2019年10月19日未明から20日にかけて起きたと思われます。
福岡県太宰府市内のネットカフェ駐車場で主婦、高畑留美さん(以下留美さん)の遺体が発見されたのです。
留美さんの体には全身に渡って殴打や傷ついた痕があり見るに堪えない状態でした。
後に対面した家族は死体が留美さんだと判別がつかない程だったといいます。
この事件で逮捕されたのは女を含めた3人でした。
サイコパスを思わせる殺人事件の主犯格はなんと、その女性だったのです。
留美さんは、夫と子ども2人に恵まれたごく普通の主婦でした。
そんな主婦がサイコパスとも鬼畜とも思われる「山本美幸42歳」、「岸颯(つばさ)25歳」、「田中政樹47歳」から約1ヶ月に渡り木刀や刃物などで壮絶な拷問を与えられ続け、最期は死に追いやられってしまったのです。

被害者と犯人の複雑な関係
解せないのが被害者である留美さんと犯人たちとの関係です。
しかも、殺された留美さんは逮捕された山本美幸被告(以下美幸)たちと同居していたといわれています。
なぜ、ごく普通の家庭の主婦が美幸たちと奇妙かつ複雑な関係を持っていたのでしょう。
これには、美幸の巧妙な罠ともいえるマインドコントロールが働いていたようです。
そもそも留美さんには兄がいて、その兄が美幸と関わっていました。
美幸はかつてからカモと目をつけた人間に言葉巧みに近づき、金銭を得ています。
そして、その絶好のカモの一人となっていたのが留美さんの兄「亮太さん」だったのです。
亮太さんと美幸は同じ中学校の出身でした。
この兄である亮太さんと美幸のつながりから留美さんの関係まで辿り着くにはそう時間はかかりませんでした。

被害者 高畑留美さん
この事件の被害者、高畑留美さんは夫と2人の子どもがいる家庭の主婦でした。
母親も健在で、今もまだ娘が亡くなったなんて信じられないといいます。
夫の裕さんは、トラックドライバーで家を留守にしがちだったが家庭は円満だったと振り返っています。
しかし、夫の裕さんによると妻の留美さんは今回の事件が発覚する数ヶ月前に突然、家を出てしまったそうです。
そして留美さんが移り住んだのは、美幸や岸颯被告(以下岸)が暮らしているアパートだったのです。
なぜ、留美さんは円満だった家族と離れて美幸・岸たちと寝食を共にしなければならなかったのでしょう。
そこには美幸の巧妙なマインドコントールという支配があったのです。

事件の元凶は兄の金銭問題
同じ中学校だった美幸と留美さんの兄、亮太さんは数年後に再会し一緒に遊ぶこともあったようです。
その間には美幸に「奢るから」といわれて付き合ったものの後に飲み代を請求されています。
やがて、これも借金となるのでした。
その後、亮太さんが働く店の同僚が美幸にお金を借りることになるのです。
そして美幸は、亮太さんに保証人になることを迫りました。
お金がないという亮太さんに、ここでも美幸の巧妙な話術で保証人を承諾させます。
ところが、まるで仕組まれていたかのように借金をした同僚はトンズラ。
残されたのは亮太さんが書いた借用書のみでした。
借りた金は50万円だったはずですがいつの間にか膨大な金額になっていました。
借金の保証人にされた亮太さんは昼夜問わず働く羽目になりますが、そこに追い打ちをかけるように現れたのが今回の共犯者の一人、田中政樹被告(以下田中)だったのです。

恐喝の罠の方程式で二重取り
無理やり保証人に仕立て上げられた挙句、借金を返すことになった亮太さん。
元暴力団組員の田中は亮太さんを脅しますが、直接暴力を振るうことはなく、その代わり亮太さんの周りにいる人間に激しい暴力を振るっています。
そんな時、美幸は亮太さんに優しく接しています、つまり、アメとムチで亮太さんをマインドコントロールしたのです。
その後、亮太さんは家族との連絡を閉ざされ借金を返していくのですが...。
美幸たちが次のカモに狙ったのが亮太さんの妹、留美さん夫婦でした。
亮太さんが家族との連絡を閉ざされた理由のひとつは留美さん夫婦からも金をだまし取るためだったのです。
留美さん夫婦も美幸等から脅され、兄の借金を返済していくことになります。
つまり、亮太さんからも留美さん夫婦からも、二重取りしていたのです。

マインドコントロールという罠にハマった留美さん
美幸は、今度は留美さん夫婦に兄の借金を肩代わりさせようと罠を仕組みます。
約10年前から亮太さんは失踪したと思っていた留美さん夫婦は兄の代わりに借金を返済していたようです。
ところが、美幸からのマインドコントロールで支配されたのか借金を返しているはずの留美さんは家族に借金の催促をする側にまわっていたのです。
留美さんの母親に借金の返済を迫る電話がありました。
「この前、メールで借金取りって言ったんだけど、実は使い込んだもので、お金返してって言われとると。30万を返してって言われているから準備してほしい」
(テレビ西日本 福岡のニュース 【独自取材】「すくえた命」大宰府市主婦暴行死事件(1)なぜ主婦は事件に巻き込まれたのか?謎に迫る より引用)
こう書かれたメモが後に、美幸たちの住んでいたアパートから見つかっています。
これを見る限り、マインドコントロールというより脅されて言わされているようにも感じます。

山本美幸の生い立ち
福岡県大宰府主婦殺人事件の主犯格、山本美幸とはどんな人間だったのでしょう。
サイコパスを思わせる人間性の生い立ちに追ってみました。
今回の事件はあまりにも無残であり残忍であることから、とても普通の神経を持った人間の成せる技ではないと感じます。
幼い頃に虐待でも受けていたのか、どんな環境で育ったのか気になるところです。
美幸の父親はヤクザ関係の仕事をしていたという噂がありますが、娘である美幸のことは可愛がっていたという証言もあるのです。
母親も想像の範囲でしかありませんが、ごく普通の人のように思えます。
美幸が中学時代に集団リンチを受けお金を巻き上げられた事件もあったようです。
しかし、父親がヤクザ絡みとはいえ、美幸にとっては悪くなかった家庭環境に見えます。

山本美幸が犯罪に手を染めるまで
人格形成に大きくかかわる幼い頃の家庭環境は知ることができませんでしたが、中学時代には父親のせいでいじめられることがあったようです。
父親がヤクザ関係の仕事をしていたことが本当はイヤだったのか、あるいは自慢だったのか「父親がヤクザだから」と吹聴していました。
学校ではタバコやシンナーを使い、一匹狼を気取ってアバズレな性格を発揮していた美幸。
ヤクザな父親は14年程前に亡くなっていますが、これが美幸の心理にどう影響したのかは不明です。
中学を出ると美容関係の学校に進むもすぐに退学しています。
その後、どこで金銭絡みや暴行などの犯行を繰り返す人間になってしまったのでしょう。
家に帰ることも少なくなり、結婚し出産するも子どもは置き去りというお決まりコース。
犯罪という坂道を転がり始めたのはこの頃からなのでしょうか。
瑠美さんの事件以前から、美幸は多くの被害者からお金を騙し取り、そのお金を使いホストクラブで豪遊していたといいます。
当時を知るホストクラブの関係者によると、毎日のように色んなホストを連れて飲み歩き、1回来店すると最低でも10万円以上使う羽振りの良さからみゆ姉と呼ばれ有名だったようです。


共犯の岸颯とは
岸は主犯格の美幸と交際関係にありました。
岸はなぜ、年齢が17歳も年上で残忍な女と交際、同居していたのでしょう。
その答えは簡単です、岸もまた同じ残忍でサイコパスな性格だから。
岸はホスト見習いをやっていて美幸と出会ったのでしょう。
一見、岸は美幸に利用されていたように思えますが、実際はどっちもどっち。
互いに利用し合っていたようです。
後に美幸が出産して放置した息子も大人になり、今回の事件に加担したのでは?とささやかれていますが、この息子もサイコパスなのか岸との信じられない程、残酷な内容のラインを交換しています。

もう一人の犯人、田中政樹とは
大宰府主婦殺人事件では元暴力団組員の田中も逮捕されています。
田中は美幸等と共謀して留美さんの夫から305万円も脅し取ろうとし、留美さんの死体を運んだ車内では携帯電話で死体を埋める提案をしているため死体遺棄の罪にも問われています。
ですが、恐喝未遂については罪を認めたものの、死体遺棄については無罪を主張。
しかし、車内で3人の被告は留美さんの死体をどうするか口裏合わせを算段しています。
田中は「死人に口なしや」といっていることから、明らかに死体遺棄をもくろんでいたのです。

怠慢な警察の対応
この大宰府主婦殺人事件で国民がもっとも解せないのが警察の怠慢な対応ではないでしょうか。
留美さんの夫、裕さんは留美さんが突然家を出たり、美幸たちから金銭を要求されている状況を警察に相談しているのです。
しかし、録音やメモ等の証拠がないと動けないといわれます。
その後、美幸や田中たちとの会話を録音したものを持参しているのですが、3時間も録音されているにも関わらず、警察で聞かれた音声は5分程でした。
事件が起こらないと動かない警察、これは大袈裟な表現ではなかったようです。
命に関わりそうだから相談に行き、もう既にお金を脅し取られているのです。
救えるはずの命を救えなかった警察も犯人の一人ではないでしょうか。


こうして事件翌日の2019年10月21日に逮捕されていますが
、山本美幸被告は懲役22年、岸颯被告は懲役15年の判決、そして田中政樹被告には懲役2年6ヶ月の求刑が処されただけなのです。



いかがでしたでしょうか?
人間の弱い心理を巧妙に操るマインドコントロールがここまで恐ろしい事件を引き起こしました。
留美さんの残された家族は無念でしょう。
なぜなら、警察が少しでも早く動いてくれたら留美さんは死ななくても済んだのです。
美幸、岸、田中には地獄の苦しみを味わってもらいたいと思います。